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ホテル鐘山苑②

【データ】
訪問年月日 2015年1月忘日から1泊
宿泊プラン エースJTB(優雅)の往復交通付きプラン
      (14時チェックイン、11時チェックアウト)
部屋タイプ 深山亭
料   金 大人4名で\108,000(1泊2食付きプラン料金・会社宿泊助成利用)
宿 H P 


【宿泊記録】

来年度から地元に帰って仕事をすることにしたので、その前に遊びにおいでよと両親を誘いました。で、せっかく来るなら、と夏に行って良かった鐘山苑にご招待することに。去年のあらや滔々庵以来の家族旅行です。

例によって、旅程表を作って事前渡しです。ヴィアインのときに書きましたけれど、この時期の早朝、道路凍結とか降雪とかのおそれが十分にあるので、チェックイン日の朝出発ではなく、岡山駅前のホテルに前泊してもらうことにしました。選んだのは三井ガーデンホテル岡山。一度妻と泊まったことがあって、その時は休日だったので朝食会場が混んでましたけど、今度はド平日。まず大丈夫でしょう。三井ガーデンはビジネスホテルにしてはデザインが落ち着いていて高級感があり、失敗のない印象。前泊だし、料金も気楽でいいでしょうということで選びました。予約はじゃらんから。関係あるのかないのか、「ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京 開業記念プラン(朝食付)」というプランでした。

一方で、鐘山苑は2回目ですが、ただの2回目にする気はさらさらありません。何か新味を加えたいなーということで、検討したのが交通手段。狙うは…


フジサン特急の個室、です。


これ、1号あたり1室しかありません。しかも、最近(2014年夏)に導入された新型フジサン特急8000系にはもうこの個室はないという。結構レア個室です。

えっ、じゃあ早く予約しないと!と慌てて電話…ではなく、まずネット検索。どうやら保証はないものの、そんなにものすごく人気があるわけではなく、誰も乗らないまま走っていることも結構あるらしい。そこまで確認しておもむろに富士急コールセンター(0555‐73‐8181)に電話をしました。

旅館の予約とJR特急はJTBのプラン込みで予約していたので、だいたいそれに接続するフジサン特急を取るしかありません。行きはその時間帯の号が新型車両だったので個室搭載ではなかったのですが、帰りは旧型だったため予約を打診。運よく空いていたのですぐさま予約しました。個室料金は1室1000円。定員は6名なので4人だと広々使えるはずです。ちなみに行きのフジサン特急の着席券も併せて購入。そんなに混みはしないと思うのですが、絶対座れるという安心感は家族旅行では何ものにも代えがたいです。

しかし、前にも書きましたけど、富士急さんのこのあやふやな電話予約(笑)。のどかでいいですけど、せめて着席券の予約くらいまではネットでできるようにしませんか、というか、たしか着席券の予約は2014夏はできてた気がするんですけど!なぜ退化する。そして、相変わらず特急券の事前発券が事実上不可能(JTBで発券可らしいですが、1枚あたり500円の発券手数料がかかるとかいうオハナシ)で、当日窓口で買うというこのシステム。さすがにそろそろなんとかしてほしい。休日は駅員さんも大変じゃないですか?


と、富士急さんの心配はそれくらいにして、両親の新幹線切符は「のぞみ早特往復きっぷ」で確保。東京行きの新幹線だったら、これがお得だと思います。時間の変更とかは利かないですけど、そのあたりは旅行商品だと割り切ってしまえば特に問題はありません。2泊3日の旅だったら「東京往復スーパー早特きっぷ」っていうやつがあって、こっちのほうが割引率は高いですが、今回は鐘山苑1泊と我々夫婦の家に2泊という3泊4日の旅でしたので、スーパーじゃない方を取りました。



さて、家族旅行当日。
合流は新宿発のかいじ車内にしようかと思ったのですが、やはり不安なので東京駅まで迎えに行くことに。待っている間に東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」で昼食を調達します。父母からは事前に希望を聞いていたので、「30品目バランス弁当」と「東京弁当」を購入。僕は漬けの載った丼ものを買い、よく買う加熱式の仙台牛タン焼きのお弁当を買いました。新幹線の出口で少々迷ったらしく、ちょっと合流に手間取ったものの、なんとか無事合流。父母も元気でやってきました。新宿駅までは普通に中央線快速で行っていよいよ「かいじ」で甲斐路へ。

特急かいじで約60分。お弁当を速やかに食べてちょっとゆっくりしていればすぐ着いてしまいます。大月駅で下車。富士急に乗り換えてフジサン特急で約40分で最寄りの富士山駅。意外に近い旅です。この日は(結果的に次の日も)ものすごく晴れてまして、富士山がほんとによく、キレイに見えました。日本人はある程度年をとってくるとなんだか無性に富士山がありがたいような気がしてくるらしく、うちの両親もその例外ではありません。父親は写真を撮るのが好きなのでデジカメで車内から富士山を撮りまくっています。宿からはもっとよく見えるよーと言いかけるところを、これはこれで楽しそうなので邪魔はしないことにしました。富士山駅はなんだかんだで標高809m。激寒いので防寒はぬかりなく。

富士山駅で下車したらすぐさま宿に電話。駅まで無料送迎があるのです。都度連絡すれば10分くらいで迎えに来てくれます。ちょうどチェックイン時間の14時ごろに宿到着。大勢の従業員の方々が出迎えてくださいました。これは圧巻。


チェックイン手続きを終えたら速やかにお部屋にご案内。前回来たときは会社の福利厚生の一環で借り上げ施設として利用しましたが、今回はエースJTBの優雅で来てます。部屋もさすがの広さ。前回の細流亭3号館は10畳+4.5畳だったのに対し、今回の深山亭は12.5畳+4.5畳+2畳。やっぱり広い感じがします。ちょうど角部屋をあてがってくださったので、明るいし、富士山もこれでもかというほど見えます。父母も2回目の我々も同じようにテンション上がり気味。仲居さんのいれてくださったお茶や丁寧な館内案内もやや上の空で聞いたのでありました。ちなみにチェックイン時にお茶菓子として用意してあった「富士の紫」がおいしくて、お土産に買って帰ってしまいました。ホテルオリジナルらしいです。


部屋で少々落ち着いた後は、館内見学も兼ねて庭園茶室へ。わりと本格的な和菓子付きの抹茶サービスがいただけます。雰囲気が本格的な感じを醸し出しているので自然と背筋が伸びる感じ。和菓子は自分の分を取って次の人に回す方式で、やはり自分の箸の使い方が気になる。というか絶対おかしいので恥ずかしい(笑)。基本的なマナーは小さいころに身につけておくべきだったと今さら悔やむ瞬間です。いや、抹茶も和菓子もいただいて幸せなんですが。

お抹茶をいただいた後はその流れで庭園見学。茶室からもう少し奥へ進んでいくと、これまたこもれび庵という建物があって、この時期はあったかい甘酒をふるまってくれます。夏は野菜が水で冷やしてあって、食べられたりしたと思いますが、季節によって変わってますね。庭園内を流れる桂川は冬でも水量が豊富でいい感じです。

夏に来た時の庭園散策はここまでくらいだったんですが、奥庭園のほうへも行ってみました。すると、先客と遭遇。年配のご夫婦でしたが、ご主人のほうがなかなかお話好きのようで、いろいろと話してくださいました。どうもクラブツーリズムのツアーで鐘山苑に宿泊という企画に参加中のようで(日本最古の温泉旅館と言われる「西山温泉 慶雲館」とセットのツアーがあるみたい)、今回が3回目なんだそうです。この人はこの人で鐘山苑のファンのようで、語り部なんじゃないかというくらい説明してくれました。このご主人とはこのあとことあるごとに顔を合わせ、すっかり意気投合して今後のお付き合いまで…ということにはなってません(笑)。このあとことあるごとに顔を合わせまでがほんとです。

散策を終了した後はお風呂へ。
鐘山苑には浴場が3つありまして、「元湯」と「赤富士」と展望露天の「富士山」というのです。このうち「元湯」と「赤富士」はいつでも入れるんですが、最上階にある展望露天「富士山」だけは男女で夕方か午前中かで完全入替制になってます。この入替時間が毎月変わるんですが、1月は男性が夕方、女性が朝方だったんですねー。やっぱり鐘山苑に来たらこの展望露天だけは入った方がいいので、父親と2人で真っ先に向かいました。

で、さっきも書きましたが、富士山の麓とはいえ標高800mを超える地であります。夕方早い時間でもすでに外気温は0℃(笑)。翌朝、母親と妻が入りに行ったときはなんとマイナス11℃だったらしいです。死ねますよね。なので、用意されているという湯あみ着を期待して行ったら…あれ、バスタオルに見えるものしかない。。僕ひとりだといい加減なんで、たぶんこれが湯あみ着なんだろうなと勝手に納得して行っちゃいそうなんですが、父親は真面目なんでフロントに電話で問い合わせてくれました。結果、用意がまだだったみたいで、おお、鐘山苑さんにしては珍しい失敗だなあとこれはこれで興味深く観察しました。

ちなみに湯あみ着は湯に浸かるまでのアイテムで、湯に浸けちゃうと出たとき急速に「冷水を吸いに吸った吸水性のいい布」になってしまいます。浸けずに済ますか、浸けたらすぐ回収箇所に戻すかがおすすめです。
そして、展望ですが、もうこんなに富士山がキレイに大きく見えたことなんてこれまで生きてきた中では絶対になかったです。ほんとに幸運だったようで。今回行った時間帯はまあまあ空いていて、ご自分の富士山を振り回しているような方はいらっしゃいませんでした。


そして、待ちに待った夕食のお時間。今回もオープンキッチン式のダイニング(言葉合ってますかね?)、美厨(みくり)にて。気になるお品書きは以下のとおりです。


一、一杯のおもてなし
ソムリエオリジナル酒(何酒だったか忘れた)

一、宴の膳
花弁餅
海老芋の揚げ出し
フォアグラとみかんのブリオッシュ
ジャンボンフロマージュ
子持ち昆布 数の子
荏胡麻豆腐
じゃが芋のババロア
 ビーフコンソメジュレ 浅月

一、椀替わり
甲州地鶏と寒ブリの水炊き 甘露ポン酢

一、厳選素材
旬の美厨 厳選お造り

一、魚料理
サーモンとほうれん草のムース利休焼き
 トマトクーリー

一、肉料理
国産牛フィレポアレ
 コンソメロワイヤル ポルチーニの香り ジャポネソース

一、恵みの膳
蟹の炊き込みご飯
紅白 粕汁仕立て
香の物盛り合わせ

一、デザート
ピンクグレープフルーツゼリー
柚子クリームロール
抹茶アイス


美厨で給仕をしてくださったおねーさんは、前回もとてもよく気の利く人だったのですが、今回もまたよく気の回る人でした。ちゃんと会話もできる感じの人だったし、なにより出身が同じ地方ということで結構盛り上がりました。おねーさん曰く、こんなにキレイに見える日が続くのは麓にいても珍しいとのこと。運が良かったねーとここでも話したのでありました。
肝心のお料理もやっぱ普通にご馳走三昧です。この内容で不満がある人は相当なグルメな方なんでしょうけど、ちょっとハードル下げてもいいんじゃない?と言いたくなってしまいます(笑)。

ちなみに、「今日は何かの記念日なんですか?」とおねーさんに聞かれ、「一応、父の還暦のお祝いと言えなくもないんですが…」とあいまいな返答をした我々。すると、後で印傳の小銭入れをプレゼントでくださいました。あと、父のデザートに「おめでとう」が書かれたチョコのプレートを添えて…。なんかすごい対応が普通にできるところなんだなあとほんとに感心してしまいました。


食後は毎日開催されている従業員による霊峰太鼓を鑑賞し、ビンゴゲーム参加。夏は盆踊りやってましたけど、ビンゴの方がなんとなくうれしいですよね。1位は客室に置いてある枕だったそうで、2本幸運な方が持って帰られました。父はこういう時結構なんか当てる人で、そんなに順位が良かったわけじゃないですけど、ぶどうジュースをもらってきました。あとは全滅。夜はおなかいっぱいだし、眠いしぐっすり。今回は父親のいびきも気にならず穏やかに夜は更けていったのでした(笑)。



朝風呂に入ってから朝食。普通のプランだと10時チェックアウトだったりするのですが、今回は11時チェックアウト。ちなみにチェックイン時間も今回は1時間前倒しでした。さすがJTB優雅です。なので、朝はちょっとゆっくり目に朝食会場へ。バイキングだと思っていたら、あれ、お膳でした。ほんとはバイキングの方がよかったんですけど、そういえばそういうプランだったので仕方ありません。サラダとデザートはバイキング形式でした。あと飲み物も。内容はベーシックな和朝食で、品数は結構あったなあ。朝もお品書きがあればいいなと思うのですが、そういえばどこの宿に行ってもないですよね。僕も写真とか撮ったりしないので、忘れてしまいました…

チェックアウト後、ちょっと時間があったので富士山がキレイに見える駐車場で記念写真。送迎バスは駅までだけかと思ったら、浅間神社まで送ってくださいました。やっぱりリピーターが多いっていうだけあるなあ。そりゃまた来たくなりますよ。現に、今度は妻の両親を連れて3月に来ることになってます。


おまけの帰り道。
フジサン特急の個室は快適でした。ちょっと古い感じも、モニターのブラウン管な感じも、応接室っぽい感じも、全部ひっくるめて素敵。空調ないって書いてありましたけど、寒くもなかったです。これだったら何時間乗っててもいいなあと思いました。指定室券はちょっと記念きっぷみたいな仕上がりになっていて、コレクター趣味のない僕でも自然にとっておきたくなるアイテムです。発行駅のスタンプがいまだに「富士吉田」となっているのはご愛嬌。唯一の注意点は、窓口で指定室券出してもらうときは「指定室券」であることをしっかり伝えること。しばらく着席券と間違えられてました。あんまり乗る人いないのかな?



【次回宿泊に向けて】

・またラーメンコーナー行けなかった。でも、ラーメン行くために夕食を調整するなんて本末転倒だということも確信した。

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