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いい宿求めてウロウロします。してます。

奈良ホテル

【データ】
訪問年月日 2015年9月忘日から1泊
宿泊プラン エースJTB【新館】ツイン(禁煙)/朝食付/1泊朝食
      (15時チェックイン、11時チェックアウト)
部屋タイプ スタンダードツイン (新館) 35.2平米
料   金 大人2名で57,400円(税込・サービス料・往復JR込)
宿 H P 


【宿泊記録】

明日香村に行ってみたい、という妻たっての希望で、今年の夏休みのクライマックスは奈良で迎えることにしたのでした。

ということで、使い慣れたJTBのエースフリープラン。なんとなく店まで行くのが億劫だったので今回はネットで申し込んでみました。ネットで予約してみた結論としては、いろいろと「えっ?」と思うようなことがあるので、やっぱり店舗で直接お話ししたほうが安心だなと思いました。お店の人や時間帯によっては結構いらいらされることもあって気が引けるものですが、特に2泊以上の旅行で、ちょっと複雑な組み方をするような旅の場合はお店に行くほうがよいと思いました。

さて、旅にはいろいろと制約があります。
今回の制約は、まず明日香村に行って散策をするスケジュールであることです。すなわち、基本コースである、いきなり奈良駅まで行ってもあまり意味ないということ。明日香だと通り過ぎていっちゃいますからね。しかも明日香村最寄りの飛鳥駅は近鉄の駅ですし。なので、今回は京都まで新幹線で行って、あとは自力で移動していくことにしました。出発の3週間ほど前にようやくJTBからきっぷ類が届き、なんとか準備万端。いざ、出発です。


我が家は最寄りの新幹線停車駅からまあまあ距離があるので、駅前のビジネスホテルに前泊して出発。7時半すぎののぞみで京都に向かいます。東京だと3時間半ほどはしっかりかかるので、1時間半ほどでたどり着いてしまう京都はとっても近く感じます。順調に京都までたどり着き、待ち時間は約1時間。


…えっ、1時間!?近鉄ってそんなに本数少ないの??


そうなのです。近鉄の本数がとっても少ないんですよ。なんといっても1日に1本しかないですから。





この、京都発の「しまかぜ」は。





おおお!このタイミングならちょうど「しまかぜ」に乗れるぞ!と気付いたのはなんと半月ほど前。今回の旅行のしおりを自作していて、いろいろと電車の乗継を調べていたら偶然発見したのでした。さすがにもう個室とかは空きがなかったですけど、別に2人旅で個室にする必要もない。そもそも、伊勢まで行くわけじゃなくて、大和八木駅まで1時間弱の乗車体験のためですから。去年伊勢に行ったときに登録していた「近鉄電車インターネット予約・発売サービス」のIDとパスワードを必死に思い出して購入。ちなみにこのサイト、お近くに近鉄の駅がない方は「予約」じゃなくて「購入」してください。「予約」だと最寄りの近鉄駅まで買いにいかないといけなくなって、たぶんいろいろ節約した努力がまさに水泡に帰すこと間違いなしです。

この日、近鉄京都駅の特急電車停車ホームにはなぜか山伏姿の御一行様が大勢たむろしていらっしゃいましたが、さすがに「しまかぜ」に乗車するのではなかったみたいで、いつの間にかホームから消えていらっしゃいました。おそらく煩悩を断ち切る修行の一環だったのでしょう。さて、我々は乗り込みます。


待ちに待った「しまかぜ」を目にして最初の感想は、「で、でかい。というか高い!」でした。車両の背の高さがすごいんです。カフェ車両以外は1階はないはずなのに2階建て車両みたいな高さ。我々が乗った最後尾車両も一応展望車仕様なのでもちろん高いです。ちなみに、座席が回転できたらな、と思って最後尾車両の一番後ろの席を取ってみましたが、なんとなくそんな雰囲気でもなく、回転させても車掌さんと見つめ合って気まずそうなのでやめておきました。でも、設備的には可能ですので、もし気を強く持てるお方はやってみるといいのではないでしょうか。

「しまかぜ」肝心の乗り心地は、これはもうすごかったです。もうね、椅子がすごい。車内に入った瞬間にふわっと香る本革と思しき香り。ひとつひとつが重厚なマッサージチェアのような出来栄えで、リクライニングも相当な位置までできます。座席間も広いので少々倒したからといって後ろの座席の迷惑になることはないでしょう。特急券+しまかぜ乗車券はチケットレスで購入していたので、乗車に当たっては普通の乗車券だけ駅で買い足しました。一応チケットレスでも何があるか分からないので、チケット画面を印刷して持って行ってましたが、見せろと言われることもなく。確認風景を見ていると、座席情報に小さなランプがあって、乗車するはずの席にはそれを示す色がつくようです。違うところに座っている人にだけ声をかけていたので、そんな風に見ているのでしょう。

乗車して間もなく、アテンダントの方が速やかに回ってきて、おしぼりと記念乗車証をくれます。乗車証はそう大したもんじゃないですけど、やっぱり記念になりますよね。我々みたいに少しだけしか乗らない人にも間に合うように持ってきてくれるので安心です。カフェ車両には行かなかったですがまたいずれ。しまかぜチャンネルで前方映像は観てみました。そう重いこともなく、快適な動画です。あー、もっと乗っていたかったけど、明日香にいくので大和八木で下車です。


「しまかぜ」に乗っていた時からうすうす気づいていたのですが、この日はあいにくの雨模様。わりと降ってきました。明日香散策は大丈夫かな…といろいろ願っていたりしたのですが、結果的には大雨で(笑)。今回、観光の足としてはレンタサイクルではなく、「MICHIMO」というスーパー電気自動車だったので一応それが幸いして、とりあえず妻が行きたかった石舞台古墳には行けたのでした。ちなみに、「MICHIMO」は面白かったのですが、ペーパードライバー克服中の身にはなかなか緊張する車でありました。なんていうか小さすぎて自分が軽自動車であるという感覚がないのに、なぜか車道を走っているという。モノのスペックは思った以上に高いので、全然普通に走るんですけどね。
さあ、不幸中の幸いか、明日香観光を早めに切り上げた分、奈良ホテルに早めにチェックインできます。


近鉄奈良駅に着いた頃はまだ雨が降っていたのでもうタクシーに乗ることに。久しぶりに来ると意外に車が多いことを思い出します。自分で運転しなくていいことをかみしめながらスムーズに奈良ホテルへ到着。車がアプローチに入ったときから既に胸は高鳴る感じでしたが、いざ奈良ホテルの建物を目にすると…



うわあ…なにこれ…



もう言葉になりません。これぞ名建築の力。木造建築の力です。木が、瓦が放つ力というのはたしかにあるんだなと思いながら車を降りると、我々のような若造のもとへホテルの方が駆け寄って、傘まで差しかけてくださいます。導かれつつ、重厚な寺院のような外観を入ればそこは、赤じゅうたんの広がるたしかなホテル。無駄のないフロントさばきを経てお部屋にご案内。今回は本館ではなく新館に泊まります。新館は変わった造りになっていて、フロントからずっとつながっているフロアがLBで、その下に4階、3階、2階、1階と下へ下へと展開していく構造。我々は1階でした。

部屋はスタンダードルーム禁煙のツイン。後から聞きましたが、部屋にある暖炉は奈良ホテルのシンボルなんだそうで、木枠の部分が鳥居=和風を、暖炉=洋風を表しているんだそうです。聞かないと分からないですが、やはりコンセプトが一貫しているのが歴史が受け継がれていく秘訣なんでしょう。部屋は意外にも(失礼)オートロックで、もともとなのか後付けなのかはわからないのですが、そんなところから伝統にしがみつくだけじゃなくて、進取の気質も併せ持つホテルなんだろうなあと感じたりしました。ちょっと採点が甘すぎますか?でも、それだけ印象がよかったのです。


雨のせいで早めにチェックインできたこともあり、エースプラン特典のウェルカムドリンクをティーラウンジでゆっくりいただきました。バーかラウンジで使える10%オフ券を活用してそれぞれケーキセットに。ちょうど席も空いていて絶好のタイミング。ホットコーヒーは結構好みの味でした。

その後はならまち散策&夕食へ。ならまちは思った以上にお店がいろいろあってびっくり。少し前は奈良なんて特に食べるものもないし、観光したらさっさと帰ろうという感じでしたが、いまはおしゃれな雑貨の店も多いし、カフェもいい感じのものが林立してます。夕食は図書館の1階に併設されているようなこれまたいい感じのお店、「cotocoto」にて。コースは我々には量が多そうだったのと、いろいろ食べてみたかったのでアラカルトで注文。野菜の知識・量ともに不足している僕にはまったく知らない大和野菜がふんだんに出てきます。野菜のフリットと大和牛のグリルが特においしかったです。

夜は「ライトアッププロムナード・なら」というライトアップ開催中ということだったので、興福寺→春日大社一の鳥居→東大寺→仏教美術資料研究センター→浮見堂と一回りしてみたのですが、


リアルに夜道が暗いです(笑)。


途中イノシシっぽい動物にも遭遇してわりと怖かったので、閑散としている平日夜は東大寺だけにするとか、休日夜に行くとか、帰りはタクシーとかバスを活用するとか、まだ日が高そうな7~8月にするとか、賢く回るのをお勧めします。思った以上に歩きます。

なんとか奈良ホテルまで帰り着き、アルコールも入っていたのでほぼバタンキュー。


翌朝。春日大社の開門が6時なのでそれに合わせて行こうかとも思ったのですが、このあと大神神社に登拝予定なので無理はせず朝食後に回しました。7時すぎに朝食へ。朝食はこれまた雰囲気満点のレストラン、メインダイニングルーム「三笠」にて。

朝食は茶がゆ定食と和食、洋食の3種から選べます。我々は2人とも洋食をチョイス。洋食はシリアルが選べるのが変わってるなと思いました。グラノーラとコーンフレークとオートミールのどれか、だったと思います。僕らはこれまた2人ともグラノーラ。僕は実は人生初グラノーラだったのですが、おいしいですね!牛乳をかけていただくのですが、おなかが弱めの僕は控えめに。おなかも大丈夫でした。
その他にもジュース、卵料理、パン、それぞれ選べるメニューで、卵料理に添えるハム・ベーコン・ソーセージも選べます。卵料理は目玉焼きの焼き加減も注文できます。パンはうれしくなってホットケーキを選んでしまいました。妻のフレンチトーストもおいしそうでした。

朝食後、春日大社から帰ってきて10時からこれまたJTBプランについている館内案内をしてもらいました。なんと参加者は我々夫婦だけという贅沢な時間。案内役はベテランのスタッフさんです。奈良ホテルのシンボル、暖炉と鳥居もこのとき聞いた話でした。ちなみに暖炉、本館は本物の暖炉なのですが(新館は模してあるだけ)、過去にはほんとにこの暖炉でものを燃やしてしまった人がいたみたいで。スタッフさんも焦ったとおっしゃってました。暖炉は残してありますが、煙突はもう塞いでいるので下手すると一酸化炭素中毒になってしまうのでは。というかそれ以前にほぼ放火ですからやめましょう(笑)。

アインシュタインが弾いたピアノとか、当時のままのガラス窓とか天皇陛下記念の大時計とか、そのほかいろんな食器、歴史的遺物の説明を聞きましたが、最近発見されたものも結構あるみたいです。何かのためにどこかを開けてみたらこんな食器が出てきた、とか。もう遺跡ですよね。お客はもちろんですが、働く人にとってもまだまだ歴史の底がしれない、そんな底力を秘めたホテルなんでしょう。そんな深ーい底を1泊なんかでは全然うかがい知れないですね。というわけで、ぜひまた再訪したくなりました。


【次回宿泊に向けて】

・JTBの申込みは店舗でしたほうが安心。
・次回は本館、そして和室に泊まってみたい。
・ディナーも三笠で食べたいな。
・館内ももっと見て回って写真撮ればよかった!

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