僕の愛読書『一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記』の著者、岩佐十良(とおる)さんが編集長を務める雑誌、
「自遊人」での最新の宿特集が出ました。
「自遊人」がラグジュアリーと考える宿が厳選されて取り上げられています。興味深いのは、宿のオーナーへの岩佐さんのインタビュー。まあ、全部の宿じゃなくて、
二期倶楽部の代表、
北山ひとみ氏と星野リゾートの星野佳路氏だけではありますが。
いい宿の話って、なぜか専門家(情報通)同士の対談が少ないように思うのです。たとえば、専門家の人が取材(ときには覆面で)して書くガイドのようなものか、注目の宿オーナーへの経済紙(誌)記者のインタビューなど。それはそれで読んでる分にはいいんだけど、宿レポートなんて素人でも(こんなふうに)やっているわけで、専門家はなにゆえに専門家なのか?という気がしないでもないのです。
その点、本誌本号では、このインタビューが専門家同士の対話になってます。だからこそ、「もうその話は他の媒体でも読んだよ…」という話題があまりなく、(紙幅は限られていますが)前置きのない深めの話が読めたという実感がありました。ほんとは、星野社長なんかには誰か10万字くらいのインタビューをしてもいいと思うし、本号でいえば、岩佐さんと柏井壽氏の対談を読みたかったなあと思ってますが(本号では柏井氏の寄稿)、まあそれはよくばりなのかな、と。
それにしても、「自遊人」がこんなに二期倶楽部を評価しているとは思ってませんでした。『覆面訪問記』の後日談でいろいろリニューアルされた話が出てましたが、そのへんを加味して再評価したのかな。
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