【データ】
訪問年月日 2016年9月忘日から1泊
宿泊プラン 1泊2食付き 大人2名(夕食:比和の晩ごはん)
(15時チェックイン、10時チェックアウト)
部屋タイプ 禁煙 和室8畳トイレ付
料 金 宿泊券当選につき無料(!)
宿 H P 【宿泊記録】
「なんか、宿泊券当たったらしいよ!」
帰宅すると妻がそんなことを言っておりました。どこの?と聞くと、なんか休暇村って書いてあった、とのこと。どこの休暇村だろう、と当選通知を見てみると、
「休暇村吾妻山ロッジ」
と書いてありました。
…で、どこ?(笑)
早速ネット検索で調べます。
広島県はもはや県北、というよりももうちょっとで島根県という県境の山の中にあることが判明。うーん、近いといえば近いけど、遠いといえば結構遠い。特に一番気になったのが宿に行くまでの道における最後の山道。これ、ストリートビューで見るとほんとに狭そうだったんですよ。あまり運転に自信がないのに強行してがけから転げ落ちてもいけないので(笑)、今回はとりあえず庄原まで迎えに来てもらうことに。迎えの時間はバスとか電車に合わせて数本ずつしかなく、しかも事前に予約しとかないといけないのですが、まあちょっと早めに行くかと11時ごろに庄原バスセンターに来てもらうことにしました。
こういう宿泊券当選というのは初めてで、どういう宿泊プランなのかとか予約もとりあえず電話でしないといけません。電話がイヤだからいつもネットでやってるんですが、まあこればかりはしょうがない。それでもわりとスムーズに手続きをしてくださいました。泊まる1週間前くらいに予約した気がしますが、事前にパンフレットなんかも送ってくれてありがたいかぎり。名前の漢字は間違ってましたけど、まあ伝わらないこともそりゃあるでしょう(笑)。
さて、当日。
あまり天気がよくなさそうということでどうなることかと思いましたが、着くまでは無事にもちました。
バスセンターでお迎えを待っていると、「休暇村」とプリントされたワゴン車がやってきました。この時間は僕たち2人だけのようです。「シートベルトでしっかり固定して、荷物も固定しておいてください」と言われるので相当な山道なんだろうと覚悟してのスタートです。運転手はきさくなおじさんで、道々いろいろと話してくれました。おじさんは地元の人で臨時雇用なんだそうです。このあたりに遊びに来てくれるのはうれしいと言ってくれました。
肝心の山道ですが、どうですかねえ、まあ途中ところどころにすれ違い可能な場所もあるし、そんなに交通量が多いところではないのでまあ行けなくもなかったかな、というのが正直な感想です。でも、知る人ぞ知る施設ということか、休暇村の駐車場には信じられないほど車がとまっていて登山客の拠点になっていることがうかがえました。
チェックインにはまだ早いですが、ほんとに庄原バスセンターから1時間くらいかかったのでもうお昼です。フロントの真ん前に喫茶コーナーがあり、簡単なお昼が食べられるということなので早速昼食に。フロントでお金を払って、肉うどんと比婆牛丼をいただきました。フロントの様子を観察していると、やはりここを使い慣れたお客さんが多いようです。比婆牛丼はもう少し肉があってもよかったですが、結構おいしかったです。
お昼を食べ終わってもまだチェックインには早いのでちょっと周辺を散策します。
2時間くらいあったら山頂まで行って帰ってこられると聞きはしましたが、さすがにそこまでの元気はありません。だいたい山登りに来たのではない。ぼーっとしに来たのです(笑)。なので、これまたフロントでもらった周辺の地図を参考にちょっと小高くなっている丘みたいなところに登ってみたり、池の周りをウロウロしてみたりしながら過ごしました。チェックインは15時からでしたが、14時くらいには部屋に入れてくれました。ありがたやありがたや。
部屋はまさに公共の宿という感じの和室8畳です。神宮会館とかちょっとした合宿所的な趣。でも、この感じ結構好きなんです。なんせ和室というのがいい。やはり旅情があります。それから標高1000mという立地もなかなかの非日常感があります。いつもは海とか川が見える、水のある風景を求めて旅することが多いのですが、ここまでの高地に来るのも珍しいものです。ちなみにこの宿の屋根はちょっとくすんだような赤色で、どことなく上高地帝国ホテルや赤倉観光ホテルの屋根と同じような色をしています。高原リゾートってだいたい共通したイメージがあるのかなという気がしました。
部屋ではゴロゴロ。なんかずっと眠くて寝たり風呂に入りに行ったりしながらのんびりです。風呂は大浴場というには狭いですが、山水を沸かした湯冷めしにくいお湯ということで気持ちがよかったです。たまたまだったのか、僕が行くとだいたいほとんどお客さんがいなくて、かなりの割合ひとりだけになりました。
さて、夕食。食事は実はいろいろとプランがあるようで、比婆牛が食べられるプランとか興味あったんですが、とりあえず基本の「比和の晩ごはん」というものを楽しみにしておりました。事前に送ってもらった資料の中にはひとりプラス2000円ちょっとで小鍋を比婆牛の石焼とかすき焼きに変更できますとか書いてあったんですけど、基本のやつでも結構量がありそうだったので。
夕食は始まりの時間だけ聞かれます。僕らはすぐ18時からにしました。お品書きは以下のとおり。
<本日の比和の晩ごはん>
小鉢 じゃが芋酢炒り
小松菜とあげ煮
パプリカとインゲンサラダ
冬瓜の鶏そぼろあん
蒸物 茶碗蒸し
中皿 鯖の葫(にんにく)焼き
揚物 地元野菜の天婦羅(茄子・南京・ゴーヤ)
鍋物 抹茶を入れた豚鍋
汁物 具だくさん味噌汁
漬物 おっかぁ~の特製漬物
飯物 比和産コシヒカリ
デザート リンゴ ケーキ
実際、結構量ありました。もう十分。
おまけに具だくさん味噌汁とごはんはバイキングコーナーに設置されていてお代わり自由。それだけでも十分いいのに他にも結構な品数が。特に豚鍋とかおいしかったですねえ。立派な豚さんでした。グレードアップとかする必要もないくらいです。
一方、グレードアップする方も、比婆牛を買うとなると結構するので、それ目当てならグレードアップ全然アリだと思いました。比婆牛は高級なのです。
このお宿、全18室で、他にコテージとかもあるみたい。コテージにお泊まりのお客さんでもレストランで食事可らしいので、どのくらいの人が実際にホテル棟に泊まっていたのかは分からないのですが、だいたい10組くらいはいた気がしました。中高年の夫婦かファミリーが多かったですかね。
夜もおとなしく。静かだし、やっぱり涼しい。9月上旬にエアコンなしで普通に25度以下ってすごいですよね。そういえば帰りに送ってもらう予約をしてなかったので部屋の電話が鳴りました。朝出るとなると、9時前に宿を出発するようになるみたい。滞在時間が気になる人は自家用車がいいかもしれませんね。
翌朝は朝風呂に入ってから朝食。9時前に出発となるとあまり時間がありません。
朝ごはんのメインはたまごかけごはんです。奥出雲のネッカたまごというのをごはんにかけて、おたまはんというたまごかけごはん専用の醤油でいただく(生がダメな人は熱調理してくれるそうです)。もうご飯と卵と味噌汁があれば大丈夫なところに、さらに干物を焼いてくれるというなかなかの充実ぶり。サラダはバイキング形式でありました。
なんだか、このくらいの施設でこのくらいの食事があれば普通に満足するんだな、という自分の中のラインが確認できたような気がします。
これからは休暇村を回ってみるのもいいな…そんなきっかけになりそうな宿体験でした。
【次回宿泊に向けて】
・今度は車で最後まで行ってみようかな…。
・次回行くならふれあいプログラムにも参加してみたい。夜の散策みたいなのがありました。
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