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いい宿求めてウロウロします。してます。

ハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパ③

【データ】
訪問年月日 2014年2月某日から1泊
宿泊プラン ベッド&ブレックファスト(ホテルHPから予約)
      (15時チェックイン、12時チェックアウト)
部屋タイプ ゲストルーム ツイン(56平米)
料   金 大人2名で52,444円
      (プラン料金42,200、ルームサービス+9,379、ラウンジ+565、入湯税+300)
宿 H P


【宿泊記録】

今年も行ってきました、ハイアット箱根です。
2回にわたる異例の大雪により、強羅周辺も雪に埋もれておりましたが、なんとか無事泊まって帰ってきました。

さて、3回目にもなると、そのホテルのだいたいのことは初めてではなくなるもの。今年のテーマは何にしよう?と考えた結果、


ロマンスカー(VSE)で行こう!


ということにしました。

はい。VSEってなんですか?もしかして「テツ」ですか?というお話も出てこようかと思います。

VSEっていうのはですね、とっても平たくいうと、何種類もあるロマンスカーの車両の中の一番人気車両です(鉄道にお詳しい方、ざっくしした説明ですいません)。で、できればそこの展望席(一番前と一番後ろの車両にある、運転席等に視界が遮られない眺望の極めてよいお席)なんかが取れたらいいな、ということでチャレンジしてみることにしたのであります。ちなみに、「テツ」かどうかという想定問答への回答ですが、車両とかの知識はほぼゼロですが乗るのは好きです、という感じでありまして、おそらく業界でいうところの「(ソフト)乗り鉄」にほぼ該当するであろうと自己分析しておりますです。


運よく我々の出発日のきっぷ発売日がお休みだったので、10時ちょうどに「eーRomancecar」にログイン。はい、あえなく敗退しました。事前にもいろいろと調べてはみましたが、ロマンスカーの展望席(特に一番前)は素人が自宅PCからログインして取るというのはほぼ不可能だそうです。まあそうですよね。こういう特殊な席はどんな電車でも競争が激しいようで、なるべく確率を上げるためには①展望席で行くことを売りにしたプランを旅行代理店で申し込む、②発売日当日に駅のきっぷ窓口に一番乗りして申し込む、③キャンセル料なしの期限を狙って駅窓口に通う、というあたりになろうかと思います。このへんはサンライズとかトワイライトエクスプレスとかも一緒ですよね。とりあえず、いい勉強になったと気持ちを切り替え、抜かりなくVSEを予約。ちなみに、VSEにはもうひとつ特別席と呼ばれる席がありまして、サルーン席というのですが、これも結構すぐいっぱいになってしまいました。相撲の枡席みたいな感じで区画販売のこのお席。お金さえ払えば4人いなくても準個室を独占可能です。でも、ガラス仕切りなのでどのくらい個室感があるのか不明です。

とりあえず「eーRomancecar」で特急券の予約だけして、決済は後回しにしていたのですが、思ったより小田急に寄り道する時間がなく、結局ネット決済をしました。これも「eーRomancecar」でできます。この場合はですね、購入内容のページをプリントアウトして、購入時に登録したクレジットカードと一緒に当日持って行く感じになります。きっぷが出ないというのは実は予想していなくて、結構衝撃でした。ちなみに準備はしていきましたが、当日車内ではきっぷの確認なしでした。座席に座っている状況だけ確認して、はみ出してる人だけチェックしている感じなんですかね。たしかに全席指定だと、乗客のセルフチェックが機能するなあと思いました。


ということで、ようやく当日です。
平日の朝10時出発の電車にもかかわらず、VSE号は満席。すごいぞVSE。やっぱり人気なんですね。
なお、箱根で人並みに観光(ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船にひととおり乗ってバスで湯本まで帰ってくるとか)する人は、絶対箱根フリーパスを買った方がお得間違いなしですが、この日はまだ大雪の影響でロープウェイ等が完全ストップ中。異例のフリーパス発売中止という珍しい日でした。なので、駅で乗車券だけ券売機で購入。車中の人と相成りました。

結果的にVSEチャレンジはよかったです。ただでさえワクワクして楽しい行きのロマンスカーがさらに楽しくなること請け合いです。旧型のロマンスカーでしっぽり行くのもワケアリっぽくて(←偏見?)いいですが、VSEの底抜けに明るい雰囲気はこれ以上ない旅の始まりです。首都圏だとロマンスカーくらいじゃないですか、旅の始まりからこんなに楽しいのは。他のお客さんも楽しそうなのがいいです。少々うるさくてもそれもまた非日常へのBGMかと。

VSEで小田原までノンストップ。小田原から湯本もノンストップ、という快適な1時間半を終え、箱根湯本に到着です。さすがVSEは降りてからも大人気で、写真を撮る人が群がって大変な騒ぎです。ただ、さすがに10分ほどそのまま観察していると、いつの間にかVSE君がひとりぼっちになっていると思いますので、そういうときに写真を撮るのがオススメです。僕もあんまりにも絶好のタイミングだったのでVSE君ピンの写真を撮ってしまいました。


さて、最近、宿の話が出てくるまで長くなってるんじゃないか、という説もありますが、宿に着くまでを含めてのいい宿ウロウロ日記です。
今回はもうひとつ設定したテーマがありまして、それは、「定番スポットにそろそろ行ってみる」ということ。ということで、ハイアット箱根に行く前に、宮ノ下の富士屋ホテルと強羅にある田むら銀かつ亭を訪れてみることにしています。湯本から唯一元気な箱根登山電車に乗って宮ノ下へ。宮ノ下駅から雪道(雪かき感謝です)を10分弱歩き、あの有名な富士屋ホテルにたどりついたのでありました。

初めて訪れた富士屋ホテル。おお、まさに写真で見たとおりの建物が!でも、意外に近くで見るとそんなに古く見えないなあ、なんてぼーっと見ていると、近づいてきたホテルのスタッフさん。「お泊まりですか?」と聞かれてしまって、若干しどろもどろ。そうだった、対応を考えていなかった。「いや、あの、お茶を…」と言うと、心なしか気落ちされた様子だったものの、目指すべき場所を教えてくださいました。

それほど古く見えなかった外観から一転、内部は間違いなく歴史的建造物だと素人でも感じられます。階段の手すりのところの龍の彫りはすごかったなあ。
そして目指すはティーラウンジ、オーキッド。一部時間帯を除いて予約はできないのですが、この日は完全なお昼時に来たということもあってすぐ席につくことができました。今回の旅は名物をミーハーに楽しんでみるということで、夫婦とも評判のアップルパイをいただきます。視線の先には立派な庭園が。外に出られることもあり、庭園の池のほとりには次々に人がやってきます。人々のプロフィールを想像しつつ、意外にも食に貪欲な錦鯉さんたちを見つつ、おやつを楽しむ。いい休みだねえ…と夫婦でニコニコしていたのでした。

また登山鉄道で今度は強羅へ。
雪はさらに深くなり、小涌谷駅ではなぜそんなところをわざわざ通ろうとしたのか、雪つもる斜面を生まれたての子鹿のような足取りで進む若者たちを駅裏に見つけ爆笑。大文字焼きの「大」の字も期間限定で白抜き文字になっています。はああ、これはなかなか珍しいときに来たもんです。次は人気のグルメ処、田むら銀かつ亭で遅めのランチです。

しかし、これが遅めの時間のはずなのに、まだ20組以上待っているという人気ぶり。さあ、ゆっくり待ちますか、と順番待ちの紙を探すと、なんと店前にタッチパネル式の機械が。順番待ちがデジタル管理なんですね。必要事項を入力すると紙が出てきますが、そこにあるQRコードを読みとって空メールを送れば、順番近くなると呼び出しメールを送ってくれるというすばらしき代物。なかなかの待ち時間が予想されるので、周辺を一周したり、駅に戻って土産物屋を冷やかしたりしてようやく14時すぎに着席しました。ちなみに翌休日には昼前くらいにはすでに、この日の僕らと同じ番号を持っている人を見つけたのでもっとすごいのでしょうね。

意外に豊富なお品書きの中から、妻は定番の豆腐かつ煮定食、僕はここに来てとんかつが食べたくなり、豆腐とぜんぜん関係ない銀かつ重を注文。どちらもふつうにおいしくいただきました。ちなみにここのお店が仕入れている豆腐屋、銀豆腐が近くにあるんですが、豆腐好きにとってはこっちでしゃくり豆腐210円を味わうのが一番かもしれません。あったかくて大満足でした。


さあ、チェックイン時間も近づいてきたところで、ついにハイアット箱根に向かいます。まあ、向かいますといっても、まずはあらかじめ番号を登録してきたホテルの代表電話にかけて強羅駅まで迎えを依頼。大雪だからか、強羅駅脇の一般用通路をくぐり抜けた先の交番あたりで待つように言われます。おお、なんか人がいっぱい待ってる。きっと各宿のお客さんピックアップ地点として指定してるんでしょうね。それにしてもさすが強羅。いろんな宿の車が入れ替わり立ち替わりやってきます。お、ハイアットがやってきた。…と思ったら行ってしまった。どうやら混雑で停めるところがなかったようです。もう一周してきてくださったのか、今度はピックアップ成功。若干タイムロスはありましたが、15時すぎにはチェックインできました。

やはり雪のせいでピックアップ場所を変えたためでしょう、特に外国人のお客さんには説明が伝わらなかった場合もあったようで、スタッフの方もバタバタ気味でしたが、チェックインの手続き自体はとてもスムーズに。今年も部屋で加湿器を借りようと思って申し出たところ、すでに用意してくださっているとのこと。一度お願いしたことは次からは完璧に対応いただけるようです。さすがです。


それにしても、ハイアット箱根のラウンジ、リビングルームからの景色もこれまで見たことのない深雪っぷり。外階段の手すりあたりまで雪があって、部分的に1mくらいあるんじゃないでしょうか。そんな外の様子を見ながらも自らはすでにホテルにいるのです。リビングルームの暖炉で薪が燃える匂いがとてもいい感じです。ホテルが標榜する「箱根のわが家」、看板に偽りなしです。

もう3回目なので、部屋がどうだったとか、風呂がどうだったとか、はあんまり詳しく書くつもりないんですが、何回きても思うのは、箱根のハイアットが温泉の大浴場を擁していることは、ハイアットブランドの中でも、箱根の周辺の宿の中でも、相当の強みになっているといえると思います。東京のグランドハイアットも好きな宿ですが、もう少しわがままが言えるとしたら、「大浴場があったらなあ…」ということなんです。いや、あの宿はあれで完成形なのでそれはそれでよいのです。それは他の「ホテル」もそう。でも、ここ箱根のハイアットは、ハイアットでありながらホテルのスパではなくて温泉を実現してしまったところがある意味究極。これは日本にある外資系ホテルのひとつの到達点だと思うのです。

そして、ここがハイアットというとてもよいホテルだということが、一方の箱根の他の宿にとっては大きな脅威。1泊2食が基本の旅館スタイルの宿にとっては質のよいルームサービスが、ホテルスタイルの宿にとってはハイアットというブランドと料金に如実に表れる格の違いが、という点でです。箱根には名宿と呼ばれる宿が多数あるものの、その多くは旅館スタイル。そしてなかなかのお値段です。僕らができたばかりの頃に一度だけ泊まった同じく強羅の強羅花扇はもうできて3年か4年かになりますが、いまや箱根を代表する名宿。それとともに料金も上がり、いまやひとり4万弱というちょっと手を出しにくい値段になってしまいました。これは、花扇より前から「箱根のいいお宿」である強羅花壇とか吟遊とかは同程度もしくはもっと高いという状況です。

旅館はハマればとてもいい体験になるということは分かっているのですが、宿の人との距離が近いこと、すなわち、接する回数が多いため、合わなかったときのリスクが高いとも言えるように思います。もちろん、いい宿は従業員の方の平均値も高いのでそうひどいことにはならないと思うのですが、合う合わないはほんとに相性の問題なので、こればかりはなかなかリスク解消というわけにはいきません。
それに比べてハイアット箱根は基本的にホテルスタイルの宿。基本的にはお客を放っておいてくれます。この旅館と比べたときの客との距離の遠さ(あえて遠いといいましょう)が、箱根のいい宿の相場で考えたときに結構な優位性を持っているように思うのです。

と、来るたびにこんな風に考えるもんだから、箱根ではハイアット以外になかなか泊まる決心がつかない、というある意味困った状況になっています(笑)。まあ、ほんとに「箱根」という場所の特殊性によるもんだと思いますし、我々がもともとハイアットが好みということも大きかろうと思いますので、そのあたりはお好みで参考にしていただければと思います。

夕食は今回もルームサービスにしました。相変わらず気楽でよいです。メニューは以下のとおりでした。
・本日のスープ
・御殿場産鶏肉のポワレ
・ステーキフリット カフェ ド パリバター添え (オーストラリア産 牛肉&フライドポテト)
・ご飯 香物添え×2


最後に今回のハイライト。
いつもは朝風呂帰りに新聞を広げるリビングルームでのひとときがお気に入りなのですが、今回は風呂上がりの夕暮れフリードリンクタイム。初めて買った「週刊将棋」を広げるひとときはなかなかの時間でした(笑)。


【次回宿泊にむけて】
・次回はステーキ丼?
・次こそ日経以外の新聞を頼もう
・連泊の夢実現
・フリードリンクは日が暮れて本とかが読めなくなったら切り上げるのが正解かも(今回はそれでよかった)
・シャンプー(ストレスリリース)買おうと思って忘れた

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ハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパ②

【データ】
訪問年月日 2013年2月某日から1泊
宿泊プラン ベネフィット・ステーション【2012】1泊朝食付 (1泊1食)
      (15時チェックイン、12時チェックアウト)
部屋タイプ ゲストルーム ツイン(56平米)
料   金 大人2名で50,616円
      (プラン料金35,400、ルームサービス+11,639、ラウンジ+3,277、入湯税+300)
【宿泊記録】
昨年に続き、約1年ぶりの訪問。前回はモーニングアライバルのプランを利用しましたが、今回は通常プランで。うちの会社の福利厚生は少し前からベネフィット・ワンに丸投げされているわけですが、意外にも使いどころが今回判明。いつの間に始めていたのか、ロープライス・ギャランティーが適用されており、おそらくベネフィットに載っているものならこれを使うのが賢いと思われるのであります。ちなみにこのたび活用したベネフィットステーションの2012基本プランは「クラベル料金比較」によれば一休よりも安く、半ば驚愕してしまいました。それにしても、ベネフィットステーションの本プランは見た目がそっけなさ過ぎて予約にはかなりの不安が。結果的にフリードリンクの制限もなく、朝食も卵料理付きで普通のプランなんだから、もっと大々的に宣伝してもいいのに、と思ったのでありました。
さて、今回も宿だけとっているので普通にロマンスカーを単品で切符購入。前回は開業5周年記念で箱根湯本駅から無料のタクシーサービス決行中でありましたが、それも期間中限り。今回は普通に登山鉄道でゴトゴトと強羅まで行き、ホテルに電話して迎えに来てもらったのでありました。小田原までの送迎も別途ありますが、シャトルバスの座席数は9席しかないらしく、また、うちは妻が自動車酔いの気があるため利用しづらい。その点強羅駅までの送迎は予約もいらずに電話一本。ありがたい話です。
ホテルには15時すぎというチェックイン開始直後に到着。意外にまだ空いていて手続きもスムーズに部屋に案内してもらいます。前回同様、今回も北館。前よりは階数が高い部屋だからか、部屋からの見晴らしもなかなか良いです。一度来ているのでいろいろと承知しているつもり。ミネラルウォーターの2リットルが1本、500ミリリットルが2本、コーヒーとお茶は無料です。妻がまだ風邪気味なので加湿器をレンタルしました。唯一個人的に残念だったのが、歯ブラシとか髭剃りキットが箱入りじゃなくなってたこと。あの箱入りがなんともいいホテル感を醸し出していたのでこれはぜひいつか復活させてほしい。ま、そんなこと気にする人もあまりいないかもですが。
部屋でしばらくゴロゴロしているとまもなく16時。16時~19時の間はハイアット箱根自慢のラウンジでフリードリンクサービスが始まります。前に来たときは結構人でごった返してた記憶があり、ちょっと早めに行かないと、と16時前には席でスタンバイ。窓側の席や暖炉前の席は雰囲気がすばらしいのですが、本を読むには暗いのでピアノのド真ん前の明かりに近い席に陣取りました。さあ、どれだけ人が来ても大丈夫だぞ!と周囲を見渡すも、意外にがらーん。そのうち係のおねーさんがそっと近づいてきてフリードリンクいかがですか、とのこと。たしかに去年は5周年記念でなんとかっていうシャンパンのサービスがあったことを思い出します。みんな中身をよく御存じなんですね。僕はよく知らないシャンパンと人につられて欲しくなった生ハムのハーフ、妻はオレンジジュースと前回も頼んでいたスリーピックスというおつまみメニュー。チョコとドライフルーツとベリーの3種類を選びました。
今回、我々夫婦はこのフリードリンクと夕食をどちらも楽しむにはどうすべきか策を練りました。前回はフリードリンクは満喫したものの、心のどこかで予約済みのコースの夕食も食べないと…という思いがあったのです。モーニングアライバルは朝の10時とかからチェックイン可能という夢のようなプランですが、一方で昼・夜・朝の食事が最初からセットされているという泊食非分離の悩ましさもあるのです。そこで今回は夜はルームサービスにしようよ、ということに。これならフリードリンクでおなか具合を気にせずおつまみもいけるし、夕食の量の調節も利きます。
ところがここで予想外の事態が。
読書のたよりにしていた明かりが、夕暮れの雰囲気に合わせて照度を落とされたのです。おいおい、参ったな(笑)。もし読書をメインにされる方がいらっしゃれば、最初からドローイングルームに陣取ることをお勧めいたします。いないか。我々も本を抱えていそいそとお引越し。これが若干読書の集中力を切らしたようで結局フリードリンクは2時間弱で切り上げ、お風呂タイムとしたのでありました。読書は明るいところでしましょう、という教訓。
一方、決断したお風呂タイムは格別。大浴場に行ってみると先客が2名のみ。しかも途中でおひとり出られて、湯船につかっている時間はほぼ独占でありました。うーん、いい。最近いつハゲるかとビクビクしている僕にとって、なんかいいシャンプーがあればすぐにでも取り入れたいところ。ハイアット箱根では一定のスパンで浴場に設置するシャンプー等を入れ替えているようで、今回は4種類あるうちの「Awake」という種類のものになっていました。たしかに目が覚めそうな強めのミント系の香り。シャンプーだけでリンスいらないようなやつなら買って帰っちゃおうと思ったんですが、やっぱりリンスがないと髪がきしみます。朝の忙しいときに使うことを想定したシャンプーじゃないですもんね。ここでのシャンプー購入はあきらめたのでありました。
さて、部屋に帰ってきたら今度は夕食の相談です。以前、星のや京都に泊まった時もルームサービスを利用しましたが、あれはどちらかというと体調的にも(お値段的にも)そうせざるを得なかった事情があったため、積極的な利用としては今回が初といっても過言ではありません。さすがハイアット、なかなかメニューも豊富です。もともと、夕食のコースは1名1万円の設定なので、サービス料とトータルでそれより安くて満足できればOK。我々が選んだメニューは…
季節野菜のグリルとスチーム 岩塩&レモン添え … ¥ 2,600
ステーキフリット カフェ ド パリバター添え (オーストラリア産 牛肉&フライドポテト) … ¥ 3,200
御飯セット 白御飯、味噌汁付 香物添え … ¥ 1,000
富士箱根山麓牛ステーキ丼 (赤出汁付 香物添え) … ¥ 3,500
結果的にはこれでおなかもココロも大満足。やっぱり、レストランでの食事は気を張るんですよね。慣れてる人は雰囲気丸ごと楽しめるんでしょうが、なかなか我々のような一般人はどうしても窮屈。その点、ルームサービスは自分たちだけで好きなように楽しめる。また、メインと一緒のタイミングでご飯を食べられるというのも普通にありがたい。旅館の夕食とかでもご飯はメイン等が単独で終わった後トドメの一撃みたいな感じでおなかにダメージを与えてくれることが多いもの。うれしいはうれしいんだけどどこかニーズとは違う、そんな思いがあったことも事実でした。それもこの対応で一発解消。ルームサービスにこれだけの自由度がないと使えない手だし、いつもいつもこれがいいかと言えばたまには普通のコースが、なんていうワガママも言いたいのですが、有力な選択肢がひとつ増えたようでうれしくなったのでありました。
食後はまた部屋でのんびり。妻は最近始めたばかりの何かの資格の勉強をここぞとばかりに始めます。一方、僕は家から持参した「足もみ」の本を片手にツボ押しに熱中。スパに行けよという批判もありますが、まあ過ごし方は人それぞれ。家事は妻にやってもらうことが多いとはいえ、自宅ではホテルに来た時ほど時間を気にせずには過ごせないもの。よさそうなローションもあるし、ひとりで痛さに悶絶しつつもこれまた時間の贅沢を楽しんだのでありました。
翌朝は7時ごろ起床して僕はまた大浴場へ。妻はもう少し朝寝を楽しんで部屋の風呂を満喫したようです。さすがに朝の時間は昨夜のゴールデンタイムよりは人が多かったです。まあそれでも最大で4、5人か。なんの不満もありません。少しゆっくりめに朝食へ。朝食は卵料理以外はビュッフェ形式。ホテルの朝食+よきビュッフェ+オムレツ=最高、という単純な方程式で満足。朝食後は僕だけラウンジに残り新聞タイム。おお、そういえば朝刊のサービスがあったなあと思い出したものの、入っていたのは自宅でも取っている日経。次回はチェックイン時に違うものを所望しようと思いつつ、また忘れそうな予感がします。もう時間的に朝のフリードリンクタイムが終わりそうだし、呼ばないと来てくれなそうだからまあいいか…と半ばあきらめていたら、他のお客さんに頼まれたコーヒーを間違えて僕のところに持ってきたおねーさん。あちらの方では…と返しつつ、ついでに僕もお願いしますと言えたのでコーヒーゲット。ありがとうございました。
チェックアウトは12時でしたが、朝食後に精算だけ済ませます。ふと本日の観光プランを思い立ったため、少し早めの11時すぎにはチェックアウトをしました。ダメ元で早雲山駅まで連れてってもらえないかと聞いてみたところ、ちょうど送迎のお客さんが途絶えたところだったということでOKしてもらえました。今回はホテル犬のハルくんには会えませんでしたが、最後まで温かい対応に「無理を言ってすみませんでした」とホテルを後にしたのでありました。
うーん、2回目の訪問も大満足で「冬の常宿」の予感。また行きたいなあ!
【次回宿泊に向けて】
・ルームサービスはいい!
・夜のフリードリンクでの過ごし方は再度検討の余地あり
・また部屋の風呂に入っていない
・研修生がんばれ
・次こそは連泊したい
・新聞はいつものじゃないやつを頼もう




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ハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパ①

【データ】
訪問年月日 2012年2月某日から1泊
宿泊プラン モーニングアライバル
      (午前10時チェックイン、昼・夕・朝食付き)
料   金 大人2名で67,600円
      (プラン料金64,000、夕食+1,650、ラウンジ+1,650、入湯税+300)
ホームページ http://hakone.regency.hyatt.jp/hyatt/hotels-hakone-regency/index.jsp
【宿泊記録】
 いつかやってみたいと思っていたモーニングアライバルを利用して、箱根のハイアットリージェンシーに行ってきました。
 10時からチェックイン可能ということで、始発のロマンスカーに乗って箱根湯本駅へ。箱根湯本駅からは期間限定のタクシー無料サービスを利用し、ホテルまで。9時すぎには着いてしまった。まあ、10時までラウンジでお茶でもしてようよ、と妻と言っていたところ、「すぐご案内できます」とのこと。ガタイのすばらしいお兄さんにチェックインの手続きをしてもらい、部屋に到着。幸先のよいスタートとなったのでありました。
 
 部屋はツイン。56平米あるとのことでかなりゆったり。自宅も2LDKで同じくらいあるはずなのだが、やはり仕切られた部屋とは空間の感じ方が違うなあと実感。大きなベッドでゴロゴロしていると正規のチェックインの時間が過ぎていきます。そろそろ、まず風呂でも行ってくるか、と大浴場の温泉へGO!と相成りました。

 僕らの部屋はラウンジがある側の建物だったので、大浴場含むスパへはまず1階までエレベーターで降り、ホテル自慢のラウンジを抜けてスパがある建物への廊下を渡り、さらにエレベーターで上昇して到着となります。と、こんな順調に書いてはいるが、初回はどう行けばいいのか要らぬ試行錯誤を重ねました。スパに入るとまず受付があり、それを抜けるとショップ、さらに抜けてようやく到着となります。外資系ホテルが作った温泉はどんなかな。わくわく…

 大浴場内は通常プランの他のお客さんがチェックアウト前のひと風呂を楽しんでいるところでありました。とはいえ、混み合うというにはほど遠い、なかなか快適な環境。いざ大浴場に踏み込んでみると、広大な湯船が広がっていたのでありました。さて、湯船につかる前にまず体を洗わないと…とひとつずつ仕切られた洗い場に座ると、シャンプーしかない。あれ、どうするのかなあ、と出入口の方を見ると視線の先にシャワーブースが見えます。なるほど、洗うのはシャワーブースで、普通の洗い場では頭を洗うのか、さすが外資!などとひとり納得しかけたとき、隣の洗い場にはしっかりボディソープがあるではありませんか。自分のところをよく見ると、なんとシャンプーが2つおいてあるだけだったというなんともお粗末なオチ。隣の洗い場で仕切り直し。無事に頭を洗えたのでありました。シャンプーのブランドなんかは目が悪すぎるのと興味があまりないのでよくわかりませんが、「ストレスリリース」と書いてあって、それを目にしただけでちょっとリラックスできたような気になりました。

 風呂からあがって脱衣所スペース。タオルはフェイスタオルもバスタオルも使い放題。給水器は冷水にも常温水にも対応。身だしなみスペースにもきちんとドライヤーが1ブースに1台ずつ準備されています。さすがだなあ。ハイアット、手抜かりなしですね。
 風呂上がりにショップを拝見。部屋のアメニティやなんかはここでほぼ買えるようです。こういうところは充実してモノがたくさんあるほど見ていて楽しい。さて、ラウンジに戻ります。

 通常プランであればチェックアウト後の時間帯。館内はほぼ静まり返っています。あんまりモーニングアライバルを利用する人はいないのか?ラウンジも夕方のフリードリンクタイムには遠く、閑散としています。文庫本を手に妻の風呂上がりを待つ僕と、暖炉前の席を確保しているカップルがひと組。この方々はチェックアウトを待っているのかと思いきや、結局このあとの時間帯も、翌日もずーっと同じ席にいたので、おそらく同じモーニングアライバル組。こういう過ごし方もありですね。フリードリンクの時間帯でなければ誰も飲み物を頼まないと踏んでか、ホテルの方は誰もおらず。誰かいればコーヒーでも飲もうかと思ったんですが。ちなみに今回持ってきた本は、宮城谷昌光の『戦国名臣列伝』。
 さて、妻が風呂から上がってきたので、そろそろ昼食です。セットの昼食とはいかなるものか??

 昼食はフレンチのダイニングルームで指定のメニュー。グリーンサラダにカレーかスパゲティが選べます。あとは食後にコーヒーか紅茶。そう、昼はあっさりです。HPを見ると、もう少し選べそうなメニューが載っていますが、モーニングアライバルには不適用。僕らは2人ともカレーを選択。駿河地鶏のカレー、おいしゅうございました。

 昼食後、一旦部屋へ。今回の箱根旅行では観光はしないつもりでしたが、ちょっと暇になったので、歩いて早雲山のロープウェイ乗り場へ。結局、桃源台まで行って折り返してきました。ガラ空きのロープウェイを満喫し、案の定黒たまごなんぞを買ってくる始末。それにしても黒たまごに半熟バージョンがあったとは。卵自体もヨード卵光とのこと。驚愕。そして普通においしい。そうして帰ってくるとそろそろ16時。さあ、フリードリンクの時間帯です。

 16時すぎのラウンジ、「リビングルーム」。僕らは窓側のソファを確保し準備万端。やや出足が鈍くて助かった…と思っていたのも束の間、どんどん人が流れ込んでくるラウンジ。おいおい、こんなに人がいたんですか。そうしてようやく幕開け。ホテルの方が宣言します。「ただ今からフリードリンクとなります!」
 殺到する人々。僕らはちょっと圧倒されたのと、混ざりたくないのとで「もうちょっと後からにしようね…」と本を読みふける。しかし、なかなか行列は途切れない。結局並ぶことになったのでした。
 最初はあんまりアルコールを飲むつもりではなかったんだけど、周りの雰囲気に流されて赤ワインを。ワインもフリーなんてすごいなあ。そしてこのワインが僕らには「当たり」。銘柄を聞いておくんでした。なお、この時期ちょうどハイアットリージェンシー箱根が開業5周年ということで、「マンスリーシャンパン」サービス中。こちらも1杯ずつ。僕らには珍しく2、3杯ずつ飲んでしまい、夕食前に結構フラフラ。調子に乗って有料のスリーピックス(おつまみ3種盛り)まで頼んでしまいました。全部食べられなかったので、一応部屋に持って帰ることを打診してみましたが、ダメでした。拝まれてしまった。おねーさん、すいませんでした。

 そしてようやく夕食。夕食はダイニングルームでフレンチと鮨懐石が選べるようです。今回はフレンチのコースを選択。前菜からデザートまで5品で、今回のラインナップは…

① トリッパのグラティネ
② ボタン海老とアボカドのタルタル 蕪のサラダとヨーグルトソース 又は カナダ産オマール海老のマリネ 季節の野菜添え コライユ入りヴィネグレット
③ 真鱈のパンフライ 下仁田ネギのグリル シェリービネガーソース
④ チキン胸肉のローストとモモ肉のコンフィサラダ茄子のグリルと季節野菜添えマスタードソース 又は 国産牛フィレ肉とフランス産フォアグラのソテー アスパラガス添え フレンチロッシーニスタイルで(+1,500円) 又は ポークのメイン料理(忘れた)
⑤ デザート

と以上のような感じ。
メインは僕が追加料金のかかるビーフで、妻はポークでした。量もちょうどよかった。次回は鮨懐石にしてみたいです。

そんなこんなで翌朝。いくら長くいられるモーニングアライバルとはいえ、帰る時間は必ずやってきてしまいます。帰るのいやだ~と連呼しながら〆の風呂へ。ちょっと遅めの時間になってしまって混んでるかなあと懸念しておりましたが、なんと脱衣場に1人いらっしゃっただけで僕だけ。その方も上がったばかりですぐ出て行かれたため、ほとんどの時間を独占で過ごすことができました。ラッキー。妻も似たような状況だったようで、そのままいい気分で朝食へ。朝食も昨日の昼食&夕食と同じダイニングルームにて。「フレンチカントリー ブレックファースト ビュッフェ」となっており、卵料理が選べます。結局モーニングアライバルの食事は昼が簡略化されているだけで、あとは劣るものが何もないんですね。身をもって勉強になりました。今後愛用したい!

 滞在可能時間ギリギリまで過ごしてチェックアウト。最後はレジデンシャルドッグのHARU(ハル)くんが出てきてお見送り。いろんな人が犬に触りたそうにしていて触ってるんだけど、ホテルドッグにだって好き嫌いはあるらしく、挙動を興味深く観察してしまった。そして強羅駅までホテルの車で送ってもらって滞在終了。また日常へと戻っていったのでありました。

【次回宿泊に向けて】
・ 宿泊後にHPがリニューアル、というか統一された。モーニングアライバルのオファーコードも記載され、より宿泊しやすく。
・ 夜のラウンジは雰囲気はいいが、本を読むには暗い。リビングルームからスパに通じる通路脇にあるドローイングルームのスペースを確保できれば、そのほうが明るいかも。もしくはリビングルームの壁側エリア。窓側から見ると明るく見えた。
・ そういえば部屋の風呂に入っていない。
・ 次は連泊したい。

【宿DB】
ハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパ




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