宿関係の内容の新書をときおり発行してくれる稀有な新書、光文社新書。宿モノシリーズにまたひとつ新作が加わりました。それが本書。恥ずかしながら著者の瀧澤氏はお初です。いろいろとご活躍のご様子です。
読後感としては、少し期待していたのと違ったなあというのが正直なところ。
「ホテルはコスパとコンセプトで選ぶ」というのがモットーでいらっしゃるようなので、そもそもいわゆるラグジュアリーホテルには興味がない、もしくは、価値を見出していないのかもしれません。実は、タイトルからはラグジュアリーホテルの裏側を暴いているのかと思ったもので…そこは読み違えた読者が悪いのかもしれません。著者HPを見ても、宿泊記などにはハイアット、リッツ、星のやなどは登場しないので、まあ路線が違うんですかね。宿泊者・利用者目線というのはそういうことなのかな?
一方、著者の「全国のコスパとコンセプトに優れたホテル20選」はなかなか目新しく感じました。地方のチェーンなんて目が届きにくいですもんね。これはこれで価値が高い情報ですよね。
ホテル評論家ならもう3歩くらい踏み込んでほしいと読者としては思いますが、おそらくこれからの方なのでしょう。次回作以降に期待です!書き手が限られている(ある意味無数にいるともいえる)業界なので、書き手が増えることはそれだけで素晴らしいことであります。って、本関係なくなっちゃった。
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