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いい宿求めてウロウロします。してます。

あせび野

【データ】
訪問年月日 2015年2月忘日から1泊
宿泊プラン じゃらんのプラン ふじ春旅:温泉 露天風呂客室:スタンダー

ドプラン(1泊2食付き)
      (14時30分チェックイン、10時30分チェックアウト)
部屋タイプ 露天風呂付和室(谷の蔵)
料   金 大人2名で64,992円
      (宿泊料金61,992+夕食時飲み物2,700)
宿 H P 


【宿泊記録】

「そういえば、吟遊行きたいねえ」
ということで、予約しようと思ったら、なんとHPから予約とかじゃないのですね。電話かプランを有する旅行代理店かが基本だそうで。気軽にJTBに行って申し込もうとしたら、「キャンセル待ちになります」。仰天です。平日泊まりだったのに。チェックアウト時に1年後の予約をして帰る客でいっぱい、なんて宿がほんとにあったんですね。

しばらくキャンセル待ちしていてふと気づきました。「予定がロックされてるのってとっても窮屈…」。ということで、もう吟遊はあきらめてキャンセル待ちをキャンセル。他にいい宿、行きたいところは…と探します。今回のテーマは温泉。そしてホテルではなく旅館。久しぶりに客室露天風呂がある部屋で関東近郊。すると、前に一緒に鬼怒川に行った同僚からおすすめ旅館情報が。それが…


あせび野、でした。


よくよく思い起こせば、吟遊と並んで客室露天風呂ブーム火付け役の双璧と言われるらしいのがあせび野。吟遊をあきらめてあせび野というところに少々因縁めいたものも感じつつ。伊豆の修禅寺近辺には一度足を運んでみたいという気持ちもあったのでちょうどいいなと決めました。実は、姉妹間の嵯峨沢館とどっちにするか結構迷ったのですが、なんとなくこちらはもう少し人数の多い家族・グループ向けのような気がしたのと、夫婦ならあせび野のほうがいいかもよという同僚のアドバイスも聞きつつ、あせび野に決めたのでした。ちなみに、あせび野にたどり着く前には「東府やResort&Spa-Izu」も気になっていたのですが、予算面であきらめました(笑)。もう少し早くから申し込めばまだ空きがあったかもしれませんが、こちらもいつか行ってみたいお宿です。


当日はこれまた一度は乗ってみたかった特急踊り子号に乗車。踊り子号って、1日2本くらいしかないんですね。チェックインが14時半なのですが、11時ごろには着いてしまいます。ま、修善寺温泉見学すればちょうどいいでしょうとこの計画で決行。平日にもかかわらずにぎわう東京駅の発車ホーム。やっぱり伊豆方面は首都圏から身近な旅行先なのですね。

到着した修善寺駅は思った以上に新しく。調べてみると、2014年に新駅舎完成となっておりそりゃ新しいはずですね。できたばかりです。観光案内所で宿泊後に行きたいクレマチスの丘のパンフレットなどをもらってきましたが、おねーさんが親切に観光客に対応していました。おみやげ屋さんも広いし、少し食事ができるコーナーもあったりして、地方にしては充実。コンビニもありました。とはいえ、まだ11時過ぎですので3時間くらいは時間つぶしが必要です。駅前のバス乗り場から東海バスに乗って修善寺温泉まで。修善寺駅から修善寺温泉までは道が混んでなければ10分くらいでしょうか。駅近くの橋(?)さえ抜けてしまえばあとは早そうです。

修善寺温泉のバス停で降りたら、そこから修善寺温泉街の散策と相成ります。一緒に降りた人たちになんとなく着いていけば、まさに「修善寺」があったり、有名な「独鈷の湯」があったりと、修善寺温泉の見どころがすぐ見つかります。我々も修善寺くらいは行きました。川沿いの道をてくてく歩いて、新井旅館の裏を通り(新井旅館も有名なお宿だということをあとで知りました)、あこがれの名宿、あさばをチラ見して折り返し。途中にあった「宙SORA 渡月荘金龍」という宿もなんか聞いたことあるなーとこちらもチラ見。昼食もとらないとということで、やっぱそばかな!と見渡したところ、「修善寺そば処 四季紙」を発見。名物というとろろ飯を添えておいしいおそばをいただきました。このおそば屋さんは花小道という旅館の館内食堂らしく、ロマン亭というビーフシチューがウリのレストランも併設されているようです。この近くに朴念仁という名店もあったり、屋台のさくだというそば屋も有名なようです。


さあ、そうこうしているうちに時間もなかなかつぶれてきたので、修善寺駅に戻ります。あせび野へは修善寺駅からこれまた東海バスで30分。湯ヶ島というバス停で下車します。今回は途中の道が工事をやっていた関係か、30分ではつかなかった気がします。
湯ヶ島バス停は何かの施設の前で、道端にぽつーんみたいな寂しいバス停ではありませんでした。下車後、すぐに宿に電話します。「すぐうかがいます」とのこと。ちなみに、同僚のアドバイスによれば、14時半ごろ着くので来ておいてください、というお願いには応じてもらえないとのこと。湯ヶ島のバス停から連絡というのがルールだそうです。白タク問題とかいろいろあるのかなあと思ったりしたのですが、プランによっては修善寺駅まで迎えに行くものもあるらしいので、まあなにか都合があるのでしょう。迎えには年配の男性スタッフの方がほどなく到着。意外に距離を感じるところまで走って、ようやく宿に入ったのでありました。


あせび野に入るとそこがロビー&フロントです。ここが2F。上には3F客室と貸切風呂がひとつ。下には1FとGFがあります。ダイニングは1F。大浴場はGF。ロビーには先客が4名ほど。ひとつのご家族のようで、夫婦どちらかの両親をご招待、といった雰囲気でした。
チェックインの手続きはロビーにて。お茶とお菓子も出してくださいました。お菓子は2種類。スタッフさんはあまり若い人はおらず、みなさんとても落ち着いた印象。大人の宿、という感じです。ひととおり手続きが済んだらお部屋にご案内。

今回の部屋は1F客室、谷の蔵の101でした。じゃらんのプランでは、「[和室10帖]谷の蔵・山の蔵 のどちらか[和室7.5帖+2ベット]花の蔵・木の蔵 のどちらかでご用意致します」と書いてあって、結局どれだよ!と思ったのですが、今よく読んだら、「谷の蔵・山の蔵」のどちらかだったようです。花の蔵・木の蔵だとベッドだったようですが、今回は「和室!」というコンセプトでしたので希望が叶ってよかったです。
スタッフさんの説明はなかなか早口で理解できるかどうかみたいな感じでしたが、「説明などはさっさと終わらせて、あせび野での時間をできるだけ長く楽しんでほしい」というような気持ちが伝わってくるようで、心遣いと受け止めました。結果的にそのとおりで、客の邪魔をしないというのは宿のモットーのようです。

さあ、部屋に専用露天風呂がついている部屋なんて、4年前に行った箱根は強羅花扇以来です。あれもよかったですが、こちらは川のせせらぎが聞こえてこれまた雰囲気満点。とはいえ、iPadで予約する貸切風呂が気になるのでまずはそちらへ。貸切風呂は4つありまして、最上階にある「かざはや」と宿の外の通路を通って行く風呂が他に3つあります。とりあえず、かざはやを予約して、他にいくつ入るか検討してみましたが、わりといい時間帯はもう埋まっていたりするので、全部は断念。結果的に「やませみ」に入りました。
貸切風呂に入るときは、遅れないようにフロントに行き、入浴セットを借ります。そのあとは時間オーバーにならないように上がり、またフロントに一式お返しする。これだけ。寝湯というのがあったので、あれにはまた入ってみたいと思いました。かざはやとやませみだと、見晴らしがいい分、かざはやに軍配。脱衣場が広いのも便利でよかったです。

大浴場にも行ってみました。
大浴場はGFということで一番下のフロアにあります。こういう客室露天風呂があるような宿の大浴場はえてして空いているので、あせび野でも貸切状態かなあ…と思ってみたら、普通に他にもお客さんが。あれれ。
大浴場は露天のわりにはぬるめ。「かざはや」はかなり熱めだったのであったまるという意味では全然困らなかったのですが、大浴場の方はしばらく浸かってないと出てから寒くなるくらい人肌な感じの湯温でした。まあこちらは一度入ってみて好き好きということで。


そんなこんなでごろごろしていたら夕食時に。食事は部屋ではなくて、ダイニングにて。ダイニングは部屋と同じ1Fでした。「しゅんこうだいにんぐ」と読むそうです。お品書きは以下のとおり。達筆すぎて読めてないところもあるかもしれません。


<夕食献立>

箸付  白魚 平貝 春菜和え
    花山葵 独活 こごみ ラディッシュ

前物  蟹と黒米の変わり鮨
    海老黄味酢和え うるい たらの芽
    白ばい貝と湯葉の山葵餡掛け
    沖浅利のチーズグラタン
    鰆白子焼 ふきのとう
    方蓮草糸雲丹和え 梅百合根

吸物  合鴨ロース葛叩き
     大根 小玉葱 椎茸 芽葱 胡椒

造里  鮃 鰤 鮪
     季節の朝獲れの品
      天城産山葵

焼物  穴子香り揚げ 
変わり  春菊柚子胡椒ソース
    新竹の子 蓮根 蕗 茗荷 花葩人参 デトロイト 柚子

中皿  和牛ロースオリーブ焼
     黒オリーブ アンチョビ ローズマリー
    南瓜 椎茸 まこも竹 モロッコインゲン セルバチコ
    三色コロッケ パルメザンチーズ

強肴  あおり烏賊ガーリック焼き
     パセリソース 煎唐墨
    地海老のフリット
     白葱 トマト アスパラ ディル

煮物  金目鯛蒸し煮
     針牛蒡乗せ 人参 菜種

食事  国産米の緑豆ごはん 香の物

留椀  赤出汁

水物  苺と小豆のロールケーキ
     メローゴールド
    バニラアイス 抹茶パウダー


いい宿に泊まりに行って、何のお酒をいただくかというのはいつも悩みどころなんですが、炭酸の入っていないグラスワインは結構うってつけですね。調子に乗ってあまり強くないのに赤と白1杯ずつ飲んだら結構回ってしまいました。お品書きを見たときは、メイン級のお料理が3つくらいあって食べきれるか不安でしたが、なんとか完食。おなかいっぱいいっぱいです。名産のわさびを自分でおろしていただくなんて初めてでした。新鮮なわさびはまったく辛くなく、風味だけが鮮烈で感動したのでした。
この日はそのままコテンと横になって就寝。2時間くらいかかる食事は久しぶりでした。


翌朝はやっと部屋の露天風呂に入浴。
で、思ったんですけど、部屋の風呂が一番いい!(笑)。あんなに貸切風呂も充実していてとってももったいないお話なんですが、でも部屋のお風呂で十分露天風呂ですし、サイズも手頃ですし、せせらぎも聞こえますし。寝湯はできないですけど、なんなら川の湯だけ行ってもいいですし。これだったら部屋の風呂に何回も入ればよかったなあ…ってこういうのも一度行ってみないと分からないことなんですよね。最初から正解ばかり模索していてはつまらないのです。

朝食はバイキングではなく、ダイニングにてセットメニュー。ひとりずつ洋食か和食が選べるので、妻が和食、僕が洋食ということにしてちょっとずつシェア。献立は覚えてないのですが、これまたまともなお食事で、おなかいっぱい。いやー、幸せ。


チェックアウトは少々早めの10時半。そして、この時期は河津桜を見に行くプランを組んでいるということで、踊り子号で到着した方々をピックアップする時間に合わせてバスが出るとのこと。さらに少し早目の25分ごろにロビー集合で修善寺駅まで送ってもらうことになりました。帰りは普通に送ってくれるんですねー。

バスは途中で姉妹館の嵯峨沢館にお立ち寄り。たくさんの元おねーさま方を満載して湯ヶ島温泉を後にしたのでありました。



【次回宿泊に向けて】

・部屋の露天風呂を満喫したい。貸切を使うなら「かざはや」と寝湯かな。大浴場はもういいかなと。

・充実した設備も魅力的なお宿ですが、あえてそれを使い切らない贅沢を楽しむ宿かなと思いました。

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