神宮会館

【データ】
訪問年月日　２０１３年６月某日から１泊
宿泊プラン　【じゃらんから予約】バス・トイレ無し和室１泊２食付夕食3500円プラン
　　　　　　（１５時チェックイン、１０時チェックアウト）
部屋タイプ　和室１２畳（バストイレ別）
料　　　金　大人７名で６６，６２５円（じゃらんのプラン料金62,475+夕食時飲み物4,150）
宿　Ｈ　Ｐ

【宿泊記録】
結婚してから「そのうち両家合同旅行で伊勢に行こう」という話になっていたのですが、それがようやく実現。奇しくも２０年に一度の式年遷宮の年です。
うちの祖母は遠出がキツイということで残念だったのですが、僕と妻、僕の両親に妻の両親、そして義妹の７名での伊勢参拝旅行となったのでありました。

さて、伊勢参拝に最適の宿といえば、なんといっても神宮会館。最近は「斎王の宮」というちょっとレベルの違う高級宿もあるようですが、今回は家族旅行でもあり、ちょっと雰囲気が違うかな、と。なによりメインは神宮参拝。そして式年遷宮。だったら神宮会館でしょ、ということで予約しました。

しかし、簡単に「予約しました」なんて書きましたが、実情は違います。なんてったって、今年の伊勢はいつにも増して大人気。それに神宮会館は内宮に徒歩５分で行ける絶好のロケーション。食事によってはひとり１泊１万円を優に下回るお値段で泊まれる宿なのです。そりゃみんな狙います。案の定、宿のホームページでは既に満室。しかも平日もです。さすが式年遷宮です。半ばあきらめつつじゃらんに回ってみると…なんとありました。残り３室のみ。金曜宿泊で空いていたのはこの日だけ。空いている部屋は部屋に風呂もトイレもない西館ですが、大学時代を伊勢で過ごした父親に至っては「神宮会館に泊まれれば部屋なんてなんでもいい」とのこと。たしかに、僕もいままで２回（大学時代のゼミ合宿とひとり旅」泊まっていますが、西館で特に不自由を感じたことはありません。エイヤッと予約。じゃらんスゲー。もう夕食もそんなに豪華である必要ないでしょ、と３５００円のコースにしました。それでも１泊２食付きでひとり８，９２５円。これは破格だと思う。ちなみに今回は一応僕ら夫婦を一世帯と考えれば三世帯いるので予約は３部屋。それにしても運がよかったと思いました。

交通手段はそれぞれが手配。僕ら以外の両親たち一行はレンタカーを借りて、義父の運転ではるばるやってくることに。一方、僕らはそのままだと宿だけ予約した格好。このままこれになんの割引も効かない新幹線代をプラスするのも癪に障るので、翌日の土曜泊を追加してＪＴＢのフリープランを活用。まあ余計に１泊するものの、まあまあお得感があり、そして違う宿にも泊まれるということで願ったりかなったり。土曜泊は名古屋とし、マリオットアソシアへ。そちらの話は別途書く予定です。

今回の家族旅行、せっかくの機会なので「しおり」でも作ろうと少し張り切ってしまいました。実は昨年、妻の家族と一緒に出雲に行ったときも作ってみたのですが、これで少しやみつきになってしまったのであります。よさげなポスターなどから画像を引っ張ってきて…内輪の小ネタで少し笑わせつつ…。妻の実家はネットが使えるのでパワーポイントで作成したものをＰＤＦに変換してメールで送付。うちの実家はネットがダメなので、紙に印刷したものを送ってあげました。結構喜んでもらえてよかったです。いろいろ検討してアップしても大丈夫そうならこのブログにアップしてみたいと思います。

当日は朝１０時の新幹線で東京を出発。ＪＴＢのフリープランだとこれより早い時間は追加料金がかかります。ラッシュに巻き込まれるのがイヤなので、結局えらく早くから東京駅にいました。早く行きすぎてラーメンストリートの六厘舎で朝つけめんを食してしまいました。平日朝の東京駅は人が多く、時間をつぶす居場所を見つけるのもなかなかひと苦労。結局京葉ストリートの「Ｔ’ｓたんたん」という店でまったりしてました。ここはカフェでもないからか空いていたなあ。

１４時半ごろに伊勢市駅ということで待ち合わせをしていたので、名古屋で１時間半ほど昼食をとる時間があります。こんなときはいつもエスカにある味噌カツの名店「矢場とん」に行く僕。問答無用で妻も連れて行きます。そしたら…意外にボリュームがすごかった。よく行ってたのは前職のとき。よく考えたらあれから７年ほどが経過です。油ものがだんだんきつくなっている自分に気づいてしまいました。

エスカからものすごく遠い近鉄乗り場までてくてく。それでも特急に乗ってしまえば伊勢市までは８０分で着きます。久しぶりに降り立った伊勢市駅前は…あれれ、意外に再開発中。駅舎もなんか新しくなってる。ものすごいついでだと思いますが、マンションらしきものも建設中に見えます。どうやら外宮までの参道及びその周辺を、式年遷宮を機に一気にやってしまおうとの意気込み。もともと、せっかく外宮があるのに寂れすぎでしょという感じの駅だったので、頑張れ！と心の中でエールを送っておきました。

駅前でなんとか合流。僕と義父だけ先に宿に行き、車を置くのとチェックインの手続きをしてくることに。神宮会館には参拝者専用の駐車場があり、神宮会館の宿泊者は駐車料金を無料にしてもらえます。一応、じゃらんで予約したときも、宿からの質問で車でくるか、公共交通機関でくるかが尋ねられていました。たぶんですが、これで自家用車で行く旨伝えておけば、駐車スペースは確保してくれるのではないかと思われます（土日祝の宿泊の場合は念のため問い合わせたほうが安心でしょう）。さすがに平日は（宿は満室ですが）駐車場は空いていました。駐車場内は案内が分かりづらいところがあるので、徐行でよく見ながらどうぞ。僕らの車は入ってそのまますぐ出そうになりました。

チェックインでは夕食の時間を聞かれます。意外や意外、６時から７時台（何分か忘れた）の間で１５分きざみとかで選べます。こんな対応してくれるんだあ…失礼ながら一斉スタートだと思っていたので少し感動。また、チェックイン時に翌日６時半からの早朝参拝の申込みもできます。妻の両親はこれを楽しみにしてくれていたそうで、迷わず全員分申し込みました。ちなみにこのときに申し込めばよく、事前の予約や定員などを気にする必要はありません。

チェックインの手続き後は早速もらったばかりの部屋の鍵を預け、再び外宮に取って返します。今度はタクシー。そして再合流。外宮前に新しくできていた赤福の支店で早くも赤福を食し、意外なほど立派だったせんぐう館、そして外宮をゆっくりと参拝し、なぜか歩いて神宮会館まで戻ってきました。２万歩歩いたよ。夕食にはギリギリ滑り込みといったところでした。

夕食はですね、どれだけショボイのが出てくるのかと半ばドキドキ、もう半分逆に楽しみといった心もちで臨みました。そしたら、メインはウニ鍋。その他にも豚肉の陶板焼きなんかが出てきちゃったりして、至ってまとも。どれだけ期待値低かったんだという話ですが、ほんとになんででしょう。まあ、食事処はどう見ても食堂、もしくは宴会場、といった趣きのだだっ広い会場で仕切りも何もあったものではないですが、今回は合同家族旅行というのもあったのか、周りも楽しみつつ食事を楽しめたと思いました。家族旅行の宿って、なんか完璧すぎない宿のほうが面白いし、合うと思っているところがありまして、今回の神宮会館のレベルなんかはまさにちょうどいい感じだと思いました。

夕食後は、我々夫婦の部屋を会場にみんなでダラダラ。誰の部屋でやってもいいと思ったのですが、自分たちの部屋でやるのが両家ともども一番気兼ねがいらないかなあと。そしてそれは正解だったようです。

翌朝は早朝参拝に備えて５時すぎに起床。大浴場で身を清めてから早朝参拝に参加しました。この日の早朝参拝は３班まで編成。各班２０人ずつはいます。こんな大編成は見たことがありません。神宮会館職員の人も大変です。それにしても、所要時間１時間４０分ってどれだけ回るんですか、と思っていたら、普通に回ってそのくらいかかりました。やはり団体行動というものはみんなゆっくりになってしまうものです。我々は２班。説明者の人が上手くてアタリでした。驚いたのは、内宮にもう結構人がいたということ。まだ６時半ですよ。でも気持ちは分かります。僕もひとり旅のときは５時台にひとりで行きました。まだ暗かったけど、あまり怖いとは思わなかったのが不思議でした。

早朝参拝から戻ると朝食。このあたり、職員の方は心得たもので、前日の夕食時、朝食時間を決めるときに「早朝参拝に参加します」と伝えておけば、適当に見計らって用意しておいてくれます。朝食はバイキングではなく、ひとりひとりに用意してくれるスタイル。ショボいバイキングよりは普通の朝食がよいです。間違いない。

あとは速やかにチェックアウトの準備をするだけです。そもそも１０時チェックアウトなのでそれほど時間はありません。でもいいんです。他に特にやることはありません（笑）。これこそ、神宮に仕える宿。神宮会館はわきまえている宿だと思います。

我々も９時半にはチェックアウト。おかげ横丁などを満喫し、二見まで行って夫婦岩まで見、各々伊勢名物のてこね寿司を食べて終了、となりました。僕ら夫婦は松阪で下ろしてもらい、友人に会いに行きました。その様子とマリオットアソシア宿泊記についてはまた別途。


【次回宿泊に向けて】
・もっとショボイと思っていた記憶が塗り替えられた
・人間、あいまいな記憶に頼ってはいけない
・こうなると次回も最優先でここを狙っていきたい
・願わくば本館がいいな（西館の部屋にはトイレがないので…）
・金曜に外宮行ってから宿泊⇒土曜早朝に内宮参拝は正解のコース
・次回は早朝参拝には参加せず、もっと早くに行って自由に回りたい