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いい宿求めてウロウロします。してます。

ハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパ③

【データ】
訪問年月日 2014年2月某日から1泊
宿泊プラン ベッド&ブレックファスト(ホテルHPから予約)
      (15時チェックイン、12時チェックアウト)
部屋タイプ ゲストルーム ツイン(56平米)
料   金 大人2名で52,444円
      (プラン料金42,200、ルームサービス+9,379、ラウンジ+565、入湯税+300)
宿 H P


【宿泊記録】

今年も行ってきました、ハイアット箱根です。
2回にわたる異例の大雪により、強羅周辺も雪に埋もれておりましたが、なんとか無事泊まって帰ってきました。

さて、3回目にもなると、そのホテルのだいたいのことは初めてではなくなるもの。今年のテーマは何にしよう?と考えた結果、


ロマンスカー(VSE)で行こう!


ということにしました。

はい。VSEってなんですか?もしかして「テツ」ですか?というお話も出てこようかと思います。

VSEっていうのはですね、とっても平たくいうと、何種類もあるロマンスカーの車両の中の一番人気車両です(鉄道にお詳しい方、ざっくしした説明ですいません)。で、できればそこの展望席(一番前と一番後ろの車両にある、運転席等に視界が遮られない眺望の極めてよいお席)なんかが取れたらいいな、ということでチャレンジしてみることにしたのであります。ちなみに、「テツ」かどうかという想定問答への回答ですが、車両とかの知識はほぼゼロですが乗るのは好きです、という感じでありまして、おそらく業界でいうところの「(ソフト)乗り鉄」にほぼ該当するであろうと自己分析しておりますです。


運よく我々の出発日のきっぷ発売日がお休みだったので、10時ちょうどに「eーRomancecar」にログイン。はい、あえなく敗退しました。事前にもいろいろと調べてはみましたが、ロマンスカーの展望席(特に一番前)は素人が自宅PCからログインして取るというのはほぼ不可能だそうです。まあそうですよね。こういう特殊な席はどんな電車でも競争が激しいようで、なるべく確率を上げるためには①展望席で行くことを売りにしたプランを旅行代理店で申し込む、②発売日当日に駅のきっぷ窓口に一番乗りして申し込む、③キャンセル料なしの期限を狙って駅窓口に通う、というあたりになろうかと思います。このへんはサンライズとかトワイライトエクスプレスとかも一緒ですよね。とりあえず、いい勉強になったと気持ちを切り替え、抜かりなくVSEを予約。ちなみに、VSEにはもうひとつ特別席と呼ばれる席がありまして、サルーン席というのですが、これも結構すぐいっぱいになってしまいました。相撲の枡席みたいな感じで区画販売のこのお席。お金さえ払えば4人いなくても準個室を独占可能です。でも、ガラス仕切りなのでどのくらい個室感があるのか不明です。

とりあえず「eーRomancecar」で特急券の予約だけして、決済は後回しにしていたのですが、思ったより小田急に寄り道する時間がなく、結局ネット決済をしました。これも「eーRomancecar」でできます。この場合はですね、購入内容のページをプリントアウトして、購入時に登録したクレジットカードと一緒に当日持って行く感じになります。きっぷが出ないというのは実は予想していなくて、結構衝撃でした。ちなみに準備はしていきましたが、当日車内ではきっぷの確認なしでした。座席に座っている状況だけ確認して、はみ出してる人だけチェックしている感じなんですかね。たしかに全席指定だと、乗客のセルフチェックが機能するなあと思いました。


ということで、ようやく当日です。
平日の朝10時出発の電車にもかかわらず、VSE号は満席。すごいぞVSE。やっぱり人気なんですね。
なお、箱根で人並みに観光(ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船にひととおり乗ってバスで湯本まで帰ってくるとか)する人は、絶対箱根フリーパスを買った方がお得間違いなしですが、この日はまだ大雪の影響でロープウェイ等が完全ストップ中。異例のフリーパス発売中止という珍しい日でした。なので、駅で乗車券だけ券売機で購入。車中の人と相成りました。

結果的にVSEチャレンジはよかったです。ただでさえワクワクして楽しい行きのロマンスカーがさらに楽しくなること請け合いです。旧型のロマンスカーでしっぽり行くのもワケアリっぽくて(←偏見?)いいですが、VSEの底抜けに明るい雰囲気はこれ以上ない旅の始まりです。首都圏だとロマンスカーくらいじゃないですか、旅の始まりからこんなに楽しいのは。他のお客さんも楽しそうなのがいいです。少々うるさくてもそれもまた非日常へのBGMかと。

VSEで小田原までノンストップ。小田原から湯本もノンストップ、という快適な1時間半を終え、箱根湯本に到着です。さすがVSEは降りてからも大人気で、写真を撮る人が群がって大変な騒ぎです。ただ、さすがに10分ほどそのまま観察していると、いつの間にかVSE君がひとりぼっちになっていると思いますので、そういうときに写真を撮るのがオススメです。僕もあんまりにも絶好のタイミングだったのでVSE君ピンの写真を撮ってしまいました。


さて、最近、宿の話が出てくるまで長くなってるんじゃないか、という説もありますが、宿に着くまでを含めてのいい宿ウロウロ日記です。
今回はもうひとつ設定したテーマがありまして、それは、「定番スポットにそろそろ行ってみる」ということ。ということで、ハイアット箱根に行く前に、宮ノ下の富士屋ホテルと強羅にある田むら銀かつ亭を訪れてみることにしています。湯本から唯一元気な箱根登山電車に乗って宮ノ下へ。宮ノ下駅から雪道(雪かき感謝です)を10分弱歩き、あの有名な富士屋ホテルにたどりついたのでありました。

初めて訪れた富士屋ホテル。おお、まさに写真で見たとおりの建物が!でも、意外に近くで見るとそんなに古く見えないなあ、なんてぼーっと見ていると、近づいてきたホテルのスタッフさん。「お泊まりですか?」と聞かれてしまって、若干しどろもどろ。そうだった、対応を考えていなかった。「いや、あの、お茶を…」と言うと、心なしか気落ちされた様子だったものの、目指すべき場所を教えてくださいました。

それほど古く見えなかった外観から一転、内部は間違いなく歴史的建造物だと素人でも感じられます。階段の手すりのところの龍の彫りはすごかったなあ。
そして目指すはティーラウンジ、オーキッド。一部時間帯を除いて予約はできないのですが、この日は完全なお昼時に来たということもあってすぐ席につくことができました。今回の旅は名物をミーハーに楽しんでみるということで、夫婦とも評判のアップルパイをいただきます。視線の先には立派な庭園が。外に出られることもあり、庭園の池のほとりには次々に人がやってきます。人々のプロフィールを想像しつつ、意外にも食に貪欲な錦鯉さんたちを見つつ、おやつを楽しむ。いい休みだねえ…と夫婦でニコニコしていたのでした。

また登山鉄道で今度は強羅へ。
雪はさらに深くなり、小涌谷駅ではなぜそんなところをわざわざ通ろうとしたのか、雪つもる斜面を生まれたての子鹿のような足取りで進む若者たちを駅裏に見つけ爆笑。大文字焼きの「大」の字も期間限定で白抜き文字になっています。はああ、これはなかなか珍しいときに来たもんです。次は人気のグルメ処、田むら銀かつ亭で遅めのランチです。

しかし、これが遅めの時間のはずなのに、まだ20組以上待っているという人気ぶり。さあ、ゆっくり待ちますか、と順番待ちの紙を探すと、なんと店前にタッチパネル式の機械が。順番待ちがデジタル管理なんですね。必要事項を入力すると紙が出てきますが、そこにあるQRコードを読みとって空メールを送れば、順番近くなると呼び出しメールを送ってくれるというすばらしき代物。なかなかの待ち時間が予想されるので、周辺を一周したり、駅に戻って土産物屋を冷やかしたりしてようやく14時すぎに着席しました。ちなみに翌休日には昼前くらいにはすでに、この日の僕らと同じ番号を持っている人を見つけたのでもっとすごいのでしょうね。

意外に豊富なお品書きの中から、妻は定番の豆腐かつ煮定食、僕はここに来てとんかつが食べたくなり、豆腐とぜんぜん関係ない銀かつ重を注文。どちらもふつうにおいしくいただきました。ちなみにここのお店が仕入れている豆腐屋、銀豆腐が近くにあるんですが、豆腐好きにとってはこっちでしゃくり豆腐210円を味わうのが一番かもしれません。あったかくて大満足でした。


さあ、チェックイン時間も近づいてきたところで、ついにハイアット箱根に向かいます。まあ、向かいますといっても、まずはあらかじめ番号を登録してきたホテルの代表電話にかけて強羅駅まで迎えを依頼。大雪だからか、強羅駅脇の一般用通路をくぐり抜けた先の交番あたりで待つように言われます。おお、なんか人がいっぱい待ってる。きっと各宿のお客さんピックアップ地点として指定してるんでしょうね。それにしてもさすが強羅。いろんな宿の車が入れ替わり立ち替わりやってきます。お、ハイアットがやってきた。…と思ったら行ってしまった。どうやら混雑で停めるところがなかったようです。もう一周してきてくださったのか、今度はピックアップ成功。若干タイムロスはありましたが、15時すぎにはチェックインできました。

やはり雪のせいでピックアップ場所を変えたためでしょう、特に外国人のお客さんには説明が伝わらなかった場合もあったようで、スタッフの方もバタバタ気味でしたが、チェックインの手続き自体はとてもスムーズに。今年も部屋で加湿器を借りようと思って申し出たところ、すでに用意してくださっているとのこと。一度お願いしたことは次からは完璧に対応いただけるようです。さすがです。


それにしても、ハイアット箱根のラウンジ、リビングルームからの景色もこれまで見たことのない深雪っぷり。外階段の手すりあたりまで雪があって、部分的に1mくらいあるんじゃないでしょうか。そんな外の様子を見ながらも自らはすでにホテルにいるのです。リビングルームの暖炉で薪が燃える匂いがとてもいい感じです。ホテルが標榜する「箱根のわが家」、看板に偽りなしです。

もう3回目なので、部屋がどうだったとか、風呂がどうだったとか、はあんまり詳しく書くつもりないんですが、何回きても思うのは、箱根のハイアットが温泉の大浴場を擁していることは、ハイアットブランドの中でも、箱根の周辺の宿の中でも、相当の強みになっているといえると思います。東京のグランドハイアットも好きな宿ですが、もう少しわがままが言えるとしたら、「大浴場があったらなあ…」ということなんです。いや、あの宿はあれで完成形なのでそれはそれでよいのです。それは他の「ホテル」もそう。でも、ここ箱根のハイアットは、ハイアットでありながらホテルのスパではなくて温泉を実現してしまったところがある意味究極。これは日本にある外資系ホテルのひとつの到達点だと思うのです。

そして、ここがハイアットというとてもよいホテルだということが、一方の箱根の他の宿にとっては大きな脅威。1泊2食が基本の旅館スタイルの宿にとっては質のよいルームサービスが、ホテルスタイルの宿にとってはハイアットというブランドと料金に如実に表れる格の違いが、という点でです。箱根には名宿と呼ばれる宿が多数あるものの、その多くは旅館スタイル。そしてなかなかのお値段です。僕らができたばかりの頃に一度だけ泊まった同じく強羅の強羅花扇はもうできて3年か4年かになりますが、いまや箱根を代表する名宿。それとともに料金も上がり、いまやひとり4万弱というちょっと手を出しにくい値段になってしまいました。これは、花扇より前から「箱根のいいお宿」である強羅花壇とか吟遊とかは同程度もしくはもっと高いという状況です。

旅館はハマればとてもいい体験になるということは分かっているのですが、宿の人との距離が近いこと、すなわち、接する回数が多いため、合わなかったときのリスクが高いとも言えるように思います。もちろん、いい宿は従業員の方の平均値も高いのでそうひどいことにはならないと思うのですが、合う合わないはほんとに相性の問題なので、こればかりはなかなかリスク解消というわけにはいきません。
それに比べてハイアット箱根は基本的にホテルスタイルの宿。基本的にはお客を放っておいてくれます。この旅館と比べたときの客との距離の遠さ(あえて遠いといいましょう)が、箱根のいい宿の相場で考えたときに結構な優位性を持っているように思うのです。

と、来るたびにこんな風に考えるもんだから、箱根ではハイアット以外になかなか泊まる決心がつかない、というある意味困った状況になっています(笑)。まあ、ほんとに「箱根」という場所の特殊性によるもんだと思いますし、我々がもともとハイアットが好みということも大きかろうと思いますので、そのあたりはお好みで参考にしていただければと思います。

夕食は今回もルームサービスにしました。相変わらず気楽でよいです。メニューは以下のとおりでした。
・本日のスープ
・御殿場産鶏肉のポワレ
・ステーキフリット カフェ ド パリバター添え (オーストラリア産 牛肉&フライドポテト)
・ご飯 香物添え×2


最後に今回のハイライト。
いつもは朝風呂帰りに新聞を広げるリビングルームでのひとときがお気に入りなのですが、今回は風呂上がりの夕暮れフリードリンクタイム。初めて買った「週刊将棋」を広げるひとときはなかなかの時間でした(笑)。


【次回宿泊にむけて】
・次回はステーキ丼?
・次こそ日経以外の新聞を頼もう
・連泊の夢実現
・フリードリンクは日が暮れて本とかが読めなくなったら切り上げるのが正解かも(今回はそれでよかった)
・シャンプー(ストレスリリース)買おうと思って忘れた

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